2023.11.28
深める笑顔がとても素敵なお二人に、改めてお願いしました。
「人生に迷っている若者にメッセージをお願いします」。
Aさん:くよくよしないで!いいこともある!
Bさん:流れに沿って。苦しいときも良いときも、ある。苦しいときが頑張りどきで、勉強どきです。
さらにAさんからアドバイスを頂きました。
「学生のうちにどこで、頑張り力をつけるか、です!バイトは、塾講師や家庭教師に限らず何でもいい!人間関係をつくって成功と失敗を知っておくべき!」
これはAさんの実体験から成る助言でした。なりたくて叶えた先生の仕事。はじめに赴任した中学校にいた5年間、生徒から「この若造!」と反発され、うまくいかなかったそうです。
「自分は“お坊ちゃん”だったから、世間知らずで…生徒の共感を得られなかったんだと思う。若いときはもうちょっと、尾崎豊みたいに、ヤンチャしてもよかったのかもなぁ」
生徒からの反発があったことで初めて、ご自身が世間を知らなかったこと、つまり、多様な人との関わり方がわからなかったことに、気がついたそうです。そこから数十年。Aさんは、教師という職業にやりがいを感じ、中学、高校で教鞭をとり続けたそうです。
「教え子だった生徒が、お気に入りの故事をケータイの待ち受けにしてくれていてね。そういうのが嬉しいね!」と、Aさん。ウンウン、とにこやかに頷いているBさん。
取材を終えて、私たちが立ち去ってからも、しばらく楽しそうにお話しするお二人の姿が見えました。
人生の大先輩である、AさんBさんのお話は、とても説得力のあるものでした。長い人生を進む中で遭遇する、波のように浮き沈みある出来事を、どう受け止めていくか。
そのヒントを教わることができたように思います。