2026.05.08
暮らす出没確率の高いエリアでは何に気を付けたらいいのか、聞きました。

【住宅地では】
・ごみ出しのルールは守りましょう(朝に出す、ポイ捨てをしないなど)
・畑や家庭菜園では電気柵などでクマの侵入を防ぎましょう
・出没情報をこまめにチェックしましょう
【登山では】
・音を出し続け、人がいることを知らせましょう(クマ鈴など)
・単独行動をせず、複数人で行動しましょう
出没確率40~50%でも特別なことはなく、基本的な対策を、日常的に続けることが大切です。
今回ご紹介した以外のエリアも出没確率がゼロではありませんので、どこに住んでいても、どの山に行くにしても、共通で使えるポイントです。
HBCウェザーセンターの近藤肇気象予報士に、住民はクマ予報をどうとらえたらいいのか、天気予報になぞらえて聞いてみました。
防災士でもある近藤さんは、「クマ予報の考え方はハザードマップに近いかもしれませんね。土砂災害警戒区域は住宅地にもあって、マップ上で黄色で塗られているところがあるのですが、住民の皆さんはいつも警戒しているわけではないですよね。土砂災害に関しては、基本的には大雨や地震のときだけ警戒すればいいのです」と話します。
ハザードマップもクマ予報も、常に怯えたり、近寄らないようにしたりする必要はありませんが、リスクがあると知っておくこと、そしていざというときにどうしたらいいかを考えておくことが重要、という点で、共通点がありそうです。
一方、天気予報と違うのは、クマ予報は、人の行動次第で変えられるという点です。
今回のクマ予報は、2025年までの傾向をもとにしていますが、札幌市は今年に入って、冬の間も対策を続け、リスクを下げようとしてきました。
住民や登山者一人ひとりの行動によっても、リスクを上げてしまう場合もあれば、意識して下げることもできます。

前回の記事でお伝えした、2025年に不安な日々を過ごし、問題個体が捕獲された地域の方は、予報通りリスクが下がったままの一年を過ごせるように、怯えすぎず、かつまた次のクマが定着しないように対策を続けましょう。
この記事でお伝えした、今気になるクマがいる地域の方は、リスクを下げられるように、基本の対策を徹底しましょう。
札幌では例年は夏、2025年は秋にクマ出没のピークを迎えてきました。
ことしはクマが出てから慌てるのではなく、予報をもとに、春から対策を意識していきましょう。
この1年をみなさんが事故なく、安心して暮らせるように願って、「クマ予報2026」をお届けしました。
取材協力:札幌市環境共生担当課・坂田一人さん、清尾崇さん、NPO法人EnVision環境保全事務所・早稲田宏一さん、中村秀次さん
天気表現の監修協力:HBCウェザーセンター・近藤肇気象予報士
連載「クマさん、ここまでよ」
連携するまとめサイト「クマここ」では、「クマに出会ったら?」「出会わないためには?」など、専門家監修の基本の知恵や、道内のクマのニュースなどをお伝えしています。
文:Sitakke編集部IKU
ドキュメンタリー映画『劇場版 クマと民主主義』監督。2018年にHBCに入社し、報道記者として取材した島牧村をきっかけに、人にできるクマ対策はたくさんの選択肢があることを知る。「Sitakke」や「クマここ」の運営、放送やイベントなどを通じて取材・発信に取り組んでいる。
※掲載の内容は取材時(2026年3~4月)の情報に基づきます。
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