北海道で暮らすみなさんと、一緒に作り上げるWEBマガジン「Sitakke」。これまで、道内各地のヒト・コト・モノ……約5,000本の記事を配信してきました。
編集スタッフが実際に取材したものもあれば、連携するメディアやカメラマンさんに取材していただいたものも多くあります。
今回は、2022年に配信したものの中から、編集部・ナベ子が「取材現場には行けなかったけれど、いつかは訪れてみたい」と感じた絶景写真BEST3を独断と偏見でお伝えします。
こちらは、北海道雨竜郡・幌加内町にある朱鞠内湖(しゅまりないこ) の絶景です。撮影者は、サファリグラフィックス・松浦 靖宏 さん(札幌市在住)。
風の無い湖面はまるで鏡のように、空やあたりの原生林を映し出しています。ボートが作った波紋が、湖面にいつまでも消えることなく広がり、まるで、神話に登場する鳥〝鳳凰〟が、美しい羽を広げたようにも見える…。奇跡の絶景です。
筆者も、数年前に一度だけですが、朱鞠内湖に行ったことがあります。しかし、運悪いことに、その日は大雨。早々に撤退し、駆け込んだのは湖近くのレストハウス。そこでオーダーしたのは、もちろん幌加内町名産のお蕎麦。ズルズル~っと一気に頂いた、あったか~い一杯。雨で冷え込んだ身体に沁みたのを覚えています。
いつかは私も、この目で“鳳凰”の翼を見てみたいなぁ。
⇒元記事:【絶景】天空の湖に"伝説の鳥"が舞い降りた、その瞬間。
こちらは、北海道・十勝の豊頃町にあるハルニレの木。撮影者は、筆者にとっての大先輩・ami_papa。Sitakkeでもコラボ連載をしている「北海道3大かわいい動物」プロジェクト と「ドローン紀行」の管理人でもあり、4K番組のプロデューサー&カメラマンでもあるスゴイ人です。
「豊頃町のハルニレの木で、星空から日の出までを眺めてくる」と、年に1度の〝厳冬期の新月〟の深夜をねらって旅に出たami_papa。
「ハルニレの駐車場に着いたのは、午前3時。私以外の車はありません。午前3時30分から、7時30分までの4時間の間に、15秒に1枚ずつ写真を撮っていきます。4時間だと960枚の写真が撮れる計算です。写真(静止画)30枚を並べて、1秒の動画を作り、最終的には、星空が次第に明るくなり太陽が上り始める4時間を、およそ30秒の動画にしようと考えました。私は寒さに耐えながら、上手くいくことを祈るばかりです」
写真からも、その澄みきった寒さが伝わってきますが、こちらの手記からは、凍えながらも、撮影への情熱を燃やすami_papaさんの想いがひしひしと感じられます。
ami_papaさんは、この日、撮影したハルニレの4K映像を元に、24分間のドキュメンタリーを制作。地元の写真家・浦島甲一さんと、その長男で写真愛好家の久さんの物語を通して、ハルニレとジュエリーアイスを代表とする十勝の自然を描いたドキュメンタリーです。
なんとこの作品が、全国規模の映画祭「とくしま4K+NEXT(4K・VR徳島映画祭)」で、日、ドキュメンタリー賞を受賞したそうです!(パチパチパチ)
「連日-20 度の環境で撮影した映像を評価していただきました。制作に多大なご協力をいただいた豊頃町のみなさんと共に受賞を喜びたいと思います」と話すami_papa。ああ、素敵。
こちらの40秒の動画も、うっとりしちゃう程に美しいので、ぜひ再生してみてください!
⇒元記事:「冬の星空を求めて。新月の夜、旅に出た。」【#北海道ひみつの絶景旅③】
なんだこれ!UFOのしわざ?
初見でそう思わされた、こちらの1枚。撮影者は、長田公一さん(上富良野町)。
なんともフシギな光景ですが、ことし1月に、南富良野町や観光協会が、かなやま湖で行った実証実験のようすだそう。凍った湖の氷を、チェーンソーで丸く切り抜いて回す「アイスカルーセル」と呼ばれるものらしいです。
北欧で生まれた冬の遊びで、何度か足で押すと、ゆっくりと回る様子から「氷のメリーゴーラウンド」とも。
氷の上でグルグル回って、とっても楽しそう!長田さん撮影によるドローンは、南富良野町の広大な自然の中で、まちの新たな魅力を見いだす人々の姿を捉えていました。
なお、南富良野観光協会・小野さんによると、今年度のかなやま湖では、この“UFO”は見ることはできないものの、「手ぶらで参加できるワカサギ釣り体験など、冬ならではの催しものもありますよ。みなさんのお越しをお待ちしております!」とのこと。
こう振り返ってみると、富良野には毎年夏に遊びに行っているものの、冬にはほとんど行ったことがなかったかも。北国ならではの冬の遊び。きっと、ほかにも道内各地にたくさんあるんだろうなあ。来年こそは、寒さに負けず、遊びに行きたい!!
⇒元記事:凍った湖の上に浮かぶ「大きな円盤」・・・みんな集まって何をしているの?
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以上、ことしの「絶景」を独断と偏見で3つ選ばせていただきました。
これからも、Sitakkeでは、自然のチカラが生み出した奇跡の絶景から、人々の想いが生み出した珠玉の絶景まで、北海道ならではのダイナミックな景色をお届けしていきます。毎日忙しない日常を過ごすあなたの、癒しのひとときとなりますように。
Edit:ナベ子(SItakke編集部)