
開催当日の早朝、阿部さんは招待店の一つ『支那そばや』にすでに行列ができているのを見かけた。
先頭に並ぶ人に話しかけると、岩内から車を飛ばして深夜3時から並んでいると聞いた。これで阿部さんはイベントの成功を予感した。
「函館の人って基本的に並んでまで食べないじゃないですか(笑)。それを食べるためだけに行列をつくるという習慣がない人たちが、どの店舗に行っても長蛇の列をつくってるのを見て驚いた記憶がありますね」。
3日間で来場したのは、およそ3万7000人。食だけをテーマにした函館のイベントとしては前例にない記録的な数だった。シーポートプラザ(当時)会場と大門グリーンプラザ会場の2会場を結ぶシャトルバスは超満員で、バスに乗り切れずに両会場を往復する人の波。

「一昔前の大門がよみがえったみたいだね」と感慨深げな表情を浮かべる関係者たち。阿部さん、船山さんをはじめイベントに関わった多くの人々がそれぞれに大きな達成感を噛みしめた。
「あまりに大きなイベントだったし、やらなきゃならないことも多くて、最終的に円形脱毛症になってだいぶイジられました(笑)。たしかに大変だったんですけど、いい記憶しか残ってないんです。実行委員会はもちろんですが、函館市、製麺組合、会場となる大門の都心商店街振興組合、参加店の方々など、あれだけ大勢の人が『成功させよう』と同じ方向を向いて走ったイベントは珍しかったんじゃないかなと思います」(阿部さん)。
資料提供・取材協力 / 函館市経済部食産業振興課 阿部貴樹 船山大介
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peeps hakodate vol,152 「特集 罪なラーメン。」より
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