

いまや説明の必要がないほど全国に浸透した【函館ラーメン=塩】というパブリックイメージ。しかし、そのブランドがここまで確立したのはさほど前のことではなく、1990年代の平成に入ってからの話だ。
その時代、ラーメン業界ではいくつかの重要なトピックがあった。まず1993(平成5)年に、メディア出版から刊行された書籍『全国ラーメン食歩記』がベストセラーとなり、のちに「ラーメン好きのバイブル」と呼ばれると同時に、地方発のラーメンに注目が集まり始めた。

その翌年、全国から人気店を集めた『新横浜ラーメン博物館』が開館し、数年後に『ガチンコ!』(TBS系)や『TVチャンピオン』(テレビ東京系)などのTVのバラエティ番組でラーメンを主体とした企画が組まれ高視聴率を獲得。
このあたりから本格的な「ご当地ラーメンブーム」の火ぶたが切って落とされた。前置きが長くなったが、ここからの話は、そういった時代背景の中で函館に刻まれた一大ラーメンイベント『函館塩ラーメンサミット』の記録である。
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