
全国にご当地ラーメンブームが波及する中、北海道で最初に注目を集めたのは旭川の醤油ラーメンだ。札幌の味噌に関してはブーム以前からブランドが確立されており、もはや「言わずもがな」の存在だった。
では、当時の函館の塩ラーメンはどんな立ち位置だったか。これは推測だが、味も見た目もシンプル極まりないラーメンのため、当初は注目に値しない存在として扱われていた気がする。
同時に「函館でラーメンといえば、当たり前のように塩」という時代があまりに長かったため、市民も、そして当事者である店すらもわが街のラーメンを特別視していなかった。

そこに異を唱えたのが、地元の製麺会社「岡田製麺」社長の岡田芳也(故人)だ。
岡田は1968(昭和43)年、函館駅前のWAKOビル地下に直営店『マメさん』を開業。わずか11席の店で1日に塩ラーメンを400杯売る繁盛店として人気を誇った。
営業は17年間で幕を下ろしたが、前述した新横浜ラーメン博物館のオープニングの目玉として復活して注目を集めていた。2001(平成13)年のある日、岡田は伊豆・熱海の温泉宿の露天風呂で、九州・久留米の人気ラーメン店『大砲ラーメン』社長・香月均に偶然出会う。
そこで岡田は、香月が中心となって1999年から開催され、最盛期には10万人を集めた『ラーメンフェスタ in 久留米』の話を聞き、「函館でも同じことができるはず」と激しく触発された。
■函館のまちで出会っているかも?街中に増えてます、ある職人による手描きの刻印。
■愛らしい看板犬がガイド役!?「コーヒーをめぐる世界旅行」が楽しめる函館のカフェ
道南の記事一覧:【道南のお気に入りを見つけたい】
パートナーメディア