
現在「公益財団法人 函館市文化・スポーツ振興財団」に属して函館アリーナの館長を務める阿部貴樹さんは、函館市商工観光部に属していた2001年に岡田芳也から言われたことをいまでもはっきりと覚えている。
「当時、岡田さんはテレビかなにかで巨人戦が行われている東京ドームで旭川市の職員が旭川ラーメンのPRを必死にやっていたことを知ったみたいで、『函館が旭川に負けてられないだろ』って熱くおっしゃってました。久留米のイベントにも刺激を受けたのもあったと思います。そこからすべてが動き始めた感じですね」


やがて岡田製麺を含む地元の製麺会社5社で構成される函館製麵組合が「函館の塩ラーメンを全国に向けてPRする一大イベント」の実現に向けて動き出し、函館市と商工会議所らが参画する実行委員会が立ち上がった。
阿部さんとともに当時商工観光部に属していた船山大介さん(現 特定非営利活動法人 No Limits理事長)も実行委員会のメンバーとして久留米の現地視察や企画の実動部隊として先陣を切って参加した。
「あのときは、製麺組合を筆頭に、補助金をあてにせず『身銭を切ってまで真剣に取り組む民間事業者』の姿を初めて見たので(笑)、市としても心から全力で応援したいと思いました。当時の上司からは『あまりイベントに入れ込みすぎるな』と言われましたが、完全無視してお手伝いしましたね」
こうして企画が立ち上がってからおよそ1年後の2002年5月24日から26日の3日間、さまざまな障壁を乗り越えて函館駅前エリアの2会場を舞台に『函館塩ラーメンサミット』の開催が実現した。
第1回の参加店は以下の通り。
【地元店】あじたか/一文字 /元祖バスラーメン/しくぅはっく/昭和苑/星龍軒/めん吉/らーめんの超人/隆運丸
【招待店】支那そばや(神奈川)/一風堂(博多)/大砲ラーメン(久留米)/すみれ(札幌)/イワキ(青森)
ちなみに、時間が経ったいまだから明らかにできることだが、当時の資料によると他に地元店の候補として鳳来軒、松楽、八宝園、紗龍燕集汪(汪さん)、滋養軒、春華亭、麺工房、高橋屋という錚々たる顔ぶれが挙がっていた。
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