
「正直、本業の大工のかたわらでこの仕事をやるのはかなり大変で(笑)。無茶をしてようやく成立させてる感じですね。いつも大工の仕事から帰ってくるのが夜6時くらい。ちょっと休んで夜8時くらいから夜中の3時くらいまでサインペイントの作業をしてって感じで。完全にプライベートはないですね。
たしかに自分でも無茶なことしてるなって思いますけど、なにせ好きなんでこれが。納期まで1週間しかないパターンも結構あるんです。新規の店だとどうしても内装工事が優先になるから、看板制作は一番最後になる。だから時間がない中で仕上げなきゃならないケースは特に珍しいことじゃないんですよ」

戸館さんが好きなアメリカのペイントカルチャーからはかけ離れた内容の依頼も多いが、
それが「手描きで書いてほしい」という依頼であれば、自分の持てる技術を駆使して全力を注ぐ。
「自分好みの仕事がくることなんてめったにないですから。僕はデザイナーではなく、あくまで職人。手描きで綺麗に仕上げることにこだわりたい。それができる領域の仕事であればできる限り引き受けたいし、チャレンジしたいと思ってます。最近はナフサ(シンナー)が不足して塗料のペンキも通常の3倍とかとんでもない価格になってるんですが(苦笑)、この仕事は大好きなんで依頼がある限り続けていきたいですね」。
【4410 STUDIO】
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