2026.07.30

暮らす

「線状降水帯」予測のカギとは…気象予報士も知らなかった「海の観測船」の内部をリポート

デッキへ

次に進んだのは、船のマストが取り付けられている上部デッキです。

デッキの周辺にはアメダスでも使われている温度・湿度計や風向・風速計などの観測機器があります。

銀色の筒の中には温度計が入っています

線状降水帯の予測のカギが

その中でも目を引いたのがマストに取り付けられている「GNSS観測装置」(上空の水蒸気量を観測する装置)でした。

写真上部右側、黒い縁が付いた丸い機械が「GNSS観測装置」です。
これは上空の水蒸気量をリアルタイムで測定し、そのデータを気象庁へ送るものです。
海の上で得られる水蒸気のデータは、線状降水帯の予測などにも役立てられています。

「主役」は深海6000メートルまで

そして、はしごを降りたデッキの中央付近には、海洋気象観測船の主役ともいえる「多筒採水器」がありました。

これは海の深さごとに海水を採取する装置で、たくさんの筒が付いた機器をクレーンで海に投下し、深海6000メートルまでの海水を採ることができます。

筒は水圧によって自動的に動く仕組みになっていて、一定の圧力がかかると蓋が閉まり、その深さの海水を採取できるそうです。
採取した海水は、二酸化炭素濃度や溶存酸素量など様々な分析に使われます。

海の上空を把握する「ラジオゾンデ」

また、観測機器を付けた風船を空へ飛ばす「ラジオゾンデ」の設備も見ることができました。

白い観測機器で大気の状態を観測しています。

ラジオゾンデは、札幌や稚内などの気象台からも1日2回飛ばされています。
そして地上と同じように観測船でも上空30キロ付近までの気温や湿度、風向、風速などを観測しているのです。
海の上でもラジオゾンデによる観測が行われていることを知り、強く印象に残りました。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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