
2024年3月にオープンして以来、噂が噂を呼び平日・週末問わず客足が絶えない状態が続いている『カフェ マギン』。店名はスウェーデン語で「魔法」を意味するが、同店は文字通りその魔法をつかって、築100年以上が経過した知られざる古建築を現代へとよみがえらせた。

オーナーは木村タクミさん。高校時代までを地元の道南で過ごし、大学進学とともに故郷を離れ、卒業後は自衛隊に入隊。航空自衛官を25年近く務め、北は道央の当別町、南は沖縄まで全国各地の基地に赴任。退官する前、最後に着任したのは東京・市谷の防衛省本庁だった。
木村さんが退官したのは48歳のとき。ちなみに若年定年制を導入している自衛隊では50代半ばで定年となる。

「定年前にやめることについては、まわりから散々言われました。もう少しなのに!とか、もったいない!とか(笑)。でも目先の退職金をもらってから第2の人生を始めることより、別にチャレンジしたいことが見つかったんであれば、それを成功させるために挑戦する方が、受け取る退職金の金額以上に価値があると思ったんです。
退路を断ってでも店を始めたいという、そのテンションを大事にしたかった。動き出すことを先延ばしにしてたら、おそらくその熱量も下がるんじゃないかって。人生は一度きりなんで、始めるんだったら熱量がピークのうちにという感じです」。
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