
4プラ前だけではありません。
SNSには、それぞれの世代が懐かしむ待ち合わせ場所の名前も並びました。
ススキノで遊ぶ人たちの定番だった「ロビ地下」。
地下鉄すすきの駅直結のロビンソン百貨店前を指す呼び名で、多くの人が待ち合わせ場所として利用していました。
その後、この場所は「札幌すすきのラフィラ」を経て再開発され、現在は複合商業施設「COCONO SUSUKINO」として生まれ変わっています。
さらにロビンソン百貨店以前、この場所がヨークマツザカヤだった時代には「ヨーク下」と呼ばれていたそうです。
同じ場所でも、世代によって呼び名が変わっているのが歴史の重みを感じさせますね。

また、冒頭の投稿に出てきた、大通駅地下に数年間設置されていたアート作品「ザブーン」も印象深い存在とのこと。
「設置されていた期間が短かったからこそ、当時を知る人の間で今も語り継がれている『幻の待ち合わせスポット』という感じで、SNSならではのディープな声だなとうれしくなりました」
街の風景は変わっても、人々の記憶の中では今も待ち合わせ場所として生き続けています。
今と昔では、待ち合わせそのものの感覚も変わりました。
しょーこさんは「会えるまでのドキドキ感と、時間へのシビアさだと思います」とその変わったポイントを話します。
「今はスマホがあるので『チカホの適当なベンチにいる』『ちょっと遅れる』がその場で送れますが、当時は事前に『〇時〇分に4プラ前』と決めたら、そこに行くしかありませんでした」
少し遅れるだけで、「本当に来るかな」と不安になる。
相手を見つけた瞬間の安心感も大きかったといいます。
「今となっては愛おしい思い出ですね」
待ち合わせ場所だけでなく、「待つ時間」そのものも思い出の一部だったのかもしれません。
再開発によって街は便利になります。その一方で、多くの人が共有していた風景が失われているのも事実です。
「寂しさはもちろんあります。ただ、私は街の変化を記録する中で、『風景は形を変えても、そこに集まった人の記憶までは消えない』と感じています」
そして、新しい街には新しい思い出の場所が生まれていくはずです。
ちなみに、ススキノには少し変わった待ち合わせスポットもあるようです。

それが第3グリーンビル1階のファミリーマート前。
灰皿が設置されていることから喫煙者が集まりやすく、知る人ぞ知る待ち合わせ場所になっているみたいですよ。
4プラ前で待った人も、小鳥のひろばで待った人も、HILOSHI前で待つ人もいる。
「あそこで待ち合わせたよね」
そんな会話が続く限り、札幌の街の歴史はこれからも受け継がれていくのかもしれません。
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<取材協力>
しょーこ@札幌クリップ(@kotton105910)さん(X)
※掲載の内容は取材時(2026年5月)の情報に基づきます。
文・取材:ゆきお
<プロフィール>
WEB編集者兼ライター。東京在住のころからSNSで道内の話題を探すのが好きで、日常生活で役立ちそうなネタを日々探索しています。
2026年3月から念願の札幌勤務に。
編集:Sitakke編集部あい
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