2026.05.07
暮らすDNAの照合は、そのクマがどんなクマだったのか、なぜ出没したのかを調べる手掛かりになります。
人身事故を起こすクマは、何度も出没を繰り返していたのではと思うかもしれません。
実際はどうだったのか。

公園で取れたDNAは、2015年に札幌市中央区砥石山のヘアトラップ調査でとれたDNAと一致しました。ほかには一致するものがありませんでした。
出没現場ではなく山の中のヘアトラップ調査、さらに10年前の1件のみ。

札幌市環境共生担当課係長・清尾崇さんはこの結果について、「これまで出没に関与せずに奥山にいたクマが、市街地の公園まで出てきてしまうような変化が起こっていたのでは」と振り返ります。
後日このクマは捕獲され、推定14歳のメスだとわかっています。14歳になるまで捕獲されることなく、人から距離をとって暮らしていたのかもしれません。

清尾さんは1月に開かれたヒグマ勉強会で、現場に残されたクマのフンが1カ所にまとまるのではなく点在していたことから、「専門家らは、クマも公園でゆっくり落ち着いてフンをしていたというより、人とばったり出会って驚いてフンをしてしまったのではと話していた」と紹介していました。
クマは子どもを連れている母親でした。母グマは子どもを守るために、ばったり出会った人を攻撃することがあります。
積極的に住宅地に来ようとしていたわけではなさそうなクマまで、なぜ出てきてしまったのでしょうか。
そこには、主に2つの要因が重なっていたようです。
パートナーメディア