2024.01.05
深める政府は2024年度から、孤立妊婦などを対象に、妊娠中から産後にかけての支援を強化する方針です。
ある孤立妊婦の密着取材から、必要な支援とはなにか考えます。
連載「じぶんごとニュース」
ふっくらとしたおなかの、ゆきさん。
このとき、22歳。妊娠8か月です。
思いがけないタイミングでの妊娠…「『マジ?』みたいな感じだった」といいます。
赤ちゃんの父親は、分かっていません。
ゆきさんは児童養護施設育ちで、頼れる家族もいません。
「孤立妊婦」でした。
収入も途絶え、住む場所もなく、途方に暮れていたゆきさんを救ったのは、札幌市東区にある「リリア」です。
社会福祉法人「麦の子会」が運営し、思いがけない妊娠に悩む女性が、一時的に無償で住むことができます。
ゆきさんは、リリアで相談員の女性から、料理やお金のやりくりを学びました。
この場所の存在が、「産んで自分で育てたい」というゆきさんの思いを叶えました。