ココに加えるのが…
釜飯を炊く専用の出汁。
シイタケと昆布の出汁に“かえし醤油”という秘伝のタレを合わせたものを使っています。
砂糖や醤油などを混ぜ合わせて作っていますが、その割合は門外不出。
店内でも、この“かえし”の作り方を知っているのは、厨房の全責任を担っている支配人と店長のみです。
そして、釜飯を炊くときの火加減にもこだわりが。
厨房責任者 藤田さん:「昔からの言い伝えである“始めチョロチョロ中パッパ 赤子が泣いてもフタ取るな”」
始めは「ちょろちょろ」と弱火で炊き、米の中心部まで、水を吸わせながら沸騰させます。
そして、沸き出してきたら強火にして一気に炊き上げます。
泡が引いてきたら、蓋をして蒸らしていきます。
ここから先は蓋を開けるのは厳禁。
厨房責任者 藤田さん:「基本的にはここから離れない、お客さんに美味しいものを食べてもらう、そのために絶対に守らないといけない事」
「釜めしの店 やか多」は、1967年に福見章さんと妻のトミヱさんが開業しました。
2代目社長 千恵子さん:「南幌で料理屋をしている時に失敗して江別に移り、最初は5坪の小さな店からのスタートしました」
創業当時、北海道では釜飯の専門店は珍しかったため、妻・トミヱさんはすぐ人気になると思っていましたが…
釜めしの“炊き立て”にこだわったがゆえに、30分という待ち時間が発生してしまいます。
お客さんは、長い待ち時間にイライラしがちに…
トミヱさんが大切にしたかったのは「炊き立ての味」。
そのため注文が入ってから、ひとつひとつ炊いていました。
そこで、あることを思いつきます。
客のイライラを解消させた方法とは…