2023.11.16
深めるはじめまして、今回の記事を担当します、学生ライターのわっかです。
普段は札幌の大学でアートやデザインについて学んでおります。
アートだなんてお金にならなさそうなことをやっていながら、今回は子どもや若者の貧困について考えながら記事を書かせていただきます。
私は四人姉妹の三女でして、あまりお金に余裕のある家庭ではありませんでした。
もちろん、大家族を養うために両親は共働き。
そんな私が一人でお金をかけずに遊ぶ方法が、お絵描きでした。
それはもう、チラシの裏から自分の足の裏にまで、ひたすら描きまくっておりました。
そんな私を見兼ねて、両親は私を何度か美術館に連れて行ってくれた記憶があります。
人体、抽象画、仏像など、今振り返ってみても難しい作品が多かったけれど、
子どもにはわからないだろうと決めつけずに「様々なものに触れる」という経験をくれたことには本当に感謝しています。
それらの経験が今の私には大きく影響していますので。
経験したことは、その人の人生の選択肢として蓄積されていくのです。
いま、子どもや若者の貧困が社会問題になっています。
貧困と言われると、「食べものに困る」イメージがあるかもしれませんが、
それだけではありません。
「経験の格差」が生まれてくると感じています。
普段の習い事や塾はもちろん、長期休暇に行なわれる旅行や海水浴などで、
経験のある・なしは重なっていきます。
お金や時間がないことによって引き起こされる、たくさんの経験不足は、その後の人生の選択肢を狭めていくという負のループに繋がるのです。
そんなことって悔しい。
お金がなくたって、たくさん経験したいじゃないか。
そのための具体的な方法を探したり、お伝えできればなと私は思っています。
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