女性の幸せ=「結婚」でも、「家庭と仕事の二択」でもない。

連載「こう生きたっていい」は、いろいろな生き方をする女性を通して、「こう生きたっていいんだ」と思えるヒントを見つけるための連載です。

もう年の瀬。
ことし公開した女性たちのインタビュー記事の中から、来年への一歩を踏み出すきっかけになる一言を、お伝えします。

「誰かが泣きながら作ったものは嫌」

まずは、札幌で雑貨店「みんたる」を営む和田美香代(わだ・みかよ)さんの言葉。

「気に入って買ったものが、誰かが泣きながら作ったものだったら、嫌でしょう。
どうせ買うなら“搾取”されているものより、フェアトレードのものがいいと思わない?」

和田さんが営む「みんたる」には、世界各国のフェアトレード雑貨やチョコレートなどが並びます。

「フェアトレード」とは、生産者に適正な対価を支払って、持続可能な生産と生活を支える仕組みのこと。販売価格を安くするために、開発途上国で子どもが働かされるなどの“搾取”をなくすための取り組みです。

どうせ買うなら、泣きながら作られたものよりも、あたたかい想いが詰まったものを。
ものを通じて、世界各国の作り手の暮らしを想像してみませんか?

【インタビュー記事:「誰かが泣きながら作ったものは嫌」世界の雑貨がそろう、札幌の店が目指すもの

「答えは自分の心の中にあって、それに従えるかが大事」

続いては、新ひだか町出身で、札幌で日高昆布の専門店「ナナクラ昆布」を営む、木村真依子(きむら・まいこ)さんの言葉です。

いま生き方に迷っている女性へのメッセージを聞くと、こう話してくれました。

「私は、答えは自分の心の中にあって、それに従えるかが大事だと感じてきました。
まわりの環境が難しいとか、それぞれいろいろあると思うけれど、自分の心の中の答えに耳を傾けて、それを信じて進んでいってほしいなと思います」

昆布漁師である祖父が築いてきたものを絶やしたくないと、日高昆布の魅力発信を志した木村さん。起業して、コロナ禍でも事業を続けていくのは簡単なものではありませんが、自分のやりたいことを大切に進んでいます。

現在は、Sitakkeで連載「おしゃ出汁女子の昆布の引き出し」を担当し、昆布を活用したレシピを発信してくれています。
和食に限らず、ハンバーグにラーメンといったメニューも!試してみてくださいね。

【インタビュー記事:ひと手間で暮らしをおしゃれに、どんな料理もおいしく。昆布漁師の孫が広める“だし”の魅力

連載「おしゃ出汁女子の昆布の引き出し

「やりたいことが見つからないなら、アクションを起こすのがいい」

最後に、知床のホテル「北こぶしリゾート」で働く、村上晴花(むらかみ・はるか)さんの言葉です。

今や北海道の未来を守るキーパーソンの一人と言っていい存在ですが、子ども時代は、自らの家庭環境を「ふつうじゃない」と感じ、悩んだ時期もありました。

「やりたいことが見つからないなら、何かしらアクションを起こすのがいいかなと思います。
散歩でもいいし、好きな芸能人と同じ本を読むでもいい。
何が起こるかわからないけれど、何かとりあえずやってみて、心が動くことが、一歩になると思うんです」

たくさんのきっかけによって、自分の進みたい道を見つけてきた晴花さん。

今は、世界遺産・知床のホテルで働き、宿泊業はもちろん、クマとの共存を考える取り組みを企画するなど、心が動く体験を提供する存在になっています。

【インタビュー記事:「ふつう」じゃなかった子ども時代から得たもの。世界遺産・知床の魅力を守るということ

Sitakkeのスタートから1年半、さまざまな女性たちに出会ってきましたが、想像以上の「幸せ」の形の多様さに驚かされました。
「結婚したくない条件の男性と結婚して50年が経った」人、「旭川・江丹別町でヒツジと暮らす」人、「夫と500キロ以上離れた暮らしを選んだ」人…。

Sitakkeは2023年も、それぞれの「幸せ」の形を応援していきます。

連載「こう生きたっていい

文:Sitakke編集部IKU

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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