2022.12.04
深める今、日本の成長産業のひとつと言われるのが「宇宙産業」です。
十勝の小さな町が、宇宙をきっかけに活気づき、その姿を変えようとしています。
去年夏、自社開発の小型ロケットが2機連続で宇宙に到達した、大樹町の宇宙ベンチャー「インターステラテクノロジズ」。
あれから1年。
HBCデジタル配信で宇宙キャスターを務める糸賀アナウンサーが本社を訪ねました。
行われていたのは、小型の人工衛星を宇宙へ運ぶ新型ロケット「ZERO」の開発。
2023年度、打ち上げ目標の「ZERO」は8階建てに匹敵する高さ25メートル。
直径1・7メートルのこのアルミの筒は、将来、燃料タンクになります。
失敗と成功を繰り返しながら開発を進めてきた、インターステラ社。
2013年、小さな事務所で、3人でスタートした社員の数は113人まで増えました。
人口、およそ5400人の大樹町。
農林業関係者は870人、漁業関係者は80人のこの町で、宇宙関連の人が100人以上もいるのです。
今後のマチの発展を見越し、この夏には、町内初の家系ラーメン店もオープンしました。
一方、これはロケットをイメージして作った「アイスもなか」。
また、地方では珍しく、新たなアパートの建設も始まっています。
こちらは、およそ23億円をかけて新たな整備が始まった、アジア初の民間宇宙港「北海道スペースポート」。
ロケットの発射場や滑走路を整備して、2024年の完成を目指します。
宇宙港の完成後、観光などの経済効果の試算は年間267億円。
果たして大樹町は人工衛星と同じように、町おこしも軌道に乗せることができるでしょうか?
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部IKU
※掲載の内容は「HBCニュース」放送時(2022年11月24日)の情報に基づきます。
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