2026.10.29
深める
「漆黒ガール」さんに向けて、もっと具体的に言うとね。
例えばあなた、これから誰かのために何かをするときに「これ、私もうれしいかな。私のためでもあるかな」と、その都度おのれを軸にして再考する癖をぜひつけてみてほしいの。
これ、とっても有効。
自分の喜ぶ姿が想像できるなら、それはあなたにも相手にも資することだし、想像できないのなら、それはもっぱら道具化されているのと同義。
避けるようにするといいでしょう。
自己犠牲というのも、この習慣づけで遠ざけられます。「我慢くん〜さよな〜ら〜」ぐらいのテンションで(これ、坂本九オマージュだって通じるかしら…?苦笑)、自分のここちよさを生きるベースにしてみてください。きっといろいろ、楽になるはずだから。
何がうれしいかわからない、という場合もあるかもしれません。
そのときは、ありとあらゆるご自愛、セルフケアを試してみてほしい。
あったかいお茶を淹れて味わう、お風呂にゆっくり浸かる、運動してリフレッシュする、などなど。
自分にとってうれしいこと、喜ぶことが何なのかは、自分にゆっくり問いかける時間から見えてくるんだなと、あたしはこの5年ほどで知ることができました。
「自分を優先してもいいのでしょうか?」という問いの答えも、ここまででもう見えてきているわよね。
そう、他人より自分をとか、自分より他人をとかじゃないの。
プライオリティを置くべきは、自分も相手もうれしいかという点。
誰も置き去りになっていないかって点なのよ。
「漆黒ガール」さん、あなた、これ以上自らを葬る必要、もうありません。
誰かに身をささげたいというのなら、その身ありきでまず大丈夫。
むしろそうでなければ健全じゃない。
他者に対してと同様、「自分はどう思うかな」「自分にとってどうするのがいいかな」と、おのれに対してもどんどん尋ね、気遣ってあげましょう。
根本的なセルフラブの姿勢を開くことで、他人も自分も大切にできるようになること。
これがきっと、あなたが人生の次のステージに進むための、鍵なんじゃないかとあたしは今思っているわ。
「漆黒ガール」さんが周りの人たちと一緒に、こころからの笑顔でいてくれるようにと。
札幌は西創成の地から、精一杯のエールも込めつつ、これからも祈り続けていますね!
というわけで今回は、「自分を大切にする」というテーマから、思うことをあれやこれやと綴らせていただきました。
アンサーの中ではことさら強調しなかったけれど。
自分が道具化されていないかどうかと同じぐらい、誰かを単なる道具にしちゃっていないかも、常に気を配っておきたいポイントですよね。
おのれも他人も、要は人です。
人間を大切にするという姿勢を、いつまでも忘れずにいたいものだとしみじみ思ったり。
送ってもらうお悩みのおかげで、またひとつ大事な気づきを得た気がします。
次回はどんなお手紙が来るかしら。楽しみにしてよっと。
ではでは今日はこのへんで。Sitakkeね〜!
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文:満島てる子
イラスト制作:VES
編集:Sitakke編集部あい
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満島てる子:オープンリーゲイの女装子。北海道大学文学研究科修了後、「7丁目のパウダールーム」の店長に。 2021年7月よりWEBマガジン「Sitakke」にて読者参加型のお悩み相談コラム【てる子のお悩み相談ルーム】を連載中。お悩みは随時募集しています。
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