2026.09.28
深める
例えば、普段語ることのできないであろう(特にカミングアウトしていない当事者は、そもそも自分が男を好きであることすら日常では言えません)、ときめきやキュンキュンといった、おのれの中にたぎる鮮烈で抑えられない感情。
それを同じセクシュアリティの仲間と素直にシェアして盛り上がり、安全な環境下で自己発露したいという気持ちが垣間見えるときがあったり。
はたまた、カウンターの隣にいる人のことをステキだな、魅力的だなと思っているときに。
その自分の「惹かれ」を変化球で伝え、返答の内容如何によってはアプローチを強めようかという(好きな見た目の特徴、少しでも自分に当てはまってたら「よっしゃ!イケるで!」ってなる的なね)、そんな願望というか欲望というかが、この質問の裏からチラっと顔をのぞかせているシーンに出会うこともあります。
個人的には「君、イイね。かわいい」的なニュアンスを込めて「タイプどんなの?」と質問されるのって、あまり経験がないから少しだけ憧れもあったりするんだけれど。
この方向性でのクエスチョンに忌避感を示す人、あたしの友だちでもいるのよね。
例えば、アセクシャル/アロマンティック(他人に性愛的もしくは恋愛的な感情を抱かないという、性のあり方をしている人のこと。過去の記事でも取り上げています)の当事者の中には、「恋愛の話をすることがそもそもしんどいのに、ましてやその対象に自分がなりかねないなんてキツい」と語る人もいましたし。
別のゲイの友人は「それ以外話すこと無いのかって呆れてしまう。つまんない。めんどくさい」と、この種のアプローチを正面からぶった斬ったりしていました(強烈……笑)。
とりわけこのゲイの友人というのは、はたから見てても界隈で一定の需要がある方。
ありていに言ってしまえば、モテてるのよね。
だからこそ、どうやらいろんな人から言い寄られているらしいというか。何度となく「タイプって…?」と聞かれてきたようなの。
予想なんだけれど、酒場特有の楽しいやり取り、関係性の深まるコミュニケーションが始まり、盛り上がる前に、すぐ相手からこの質問されちゃうんだろうね。
そりゃ辟易としちゃうだろうなぁ。
「カブロン」さんも、あたしの友だちと似たような意味でモヤモヤしていたりするのかしら。
そう思うとなんだかあなたのお悩み、遠いものではないような気がしてなりません。
■夫の不倫「ほぼ黒」なのに逃げしのいでいて…最大級に懲らしめる「おしゃれ」な方法
パートナーメディア