2026.09.19
暮らす
このように、150年間で天気の「観測」や「知る」方法は時代とともに大きく変わっていきました。そして現在も、この変化は続いています。
気象観測が始まった当初から目視による観測が続いた「初雪」は2020年から自動観測に切り替わりました。
そして、職員が実際に山を見て確認していた「初冠雪」も今年から解析積雪深などのデータをもとに観測されることになりました。
技術の進歩によって、人の目が必要と思われていたものまで新しい方法に変わるのは、時代の移り変わりを感じさせます。
人が観測機器を読み取り、一つ一つ手で記録を残していた時代から、機械が自動的に観測する時代へ。
そして、掲示板や道庁の塔に掲げられた旗で知っていた天気予報も、今ではテレビやスマートフォンなどでいつでも確認できるようになりました。

150年でたくさんのことが変わりましたが、こうして記事を書いてみると、変わらないものもあると感じました。
1876年に気象観測を始めたホイラーは「気象観測は、農業の試験を行うにあたり、非常に重要な要素である※」という趣旨の報告を残しています。
※原文:此事業ハ本校ノ管理ヲ以テ農業上ノ試験ヲ行フニ当リ一大肝要ノ元素タルヘク
天気を知り、私たちの暮らしに役立てる。
この目的は、150年経った今も変わっていないと感じています。
普段見ている天気予報は、150年にわたる観測の積み重ねによってできています。
次に天気予報を見る時には、その情報の向こう側にある150年の歩みに、少しだけ思いをはせてみてはいかがでしょうか。
出典:
・気象庁_札幌気象業務150周年特設サイト
・札幌気象百五十年史
・札幌気象百年史
連載「気象予報士コラム・お天気を味方に」

文: HBCウェザーセンター 気象予報士 篠田勇弥
札幌生まれ札幌育ちの気象予報士、防災士、熱中症予防指導員。 気温など気象に関する記録を調べるのが得意。 趣味はドライブ。一日で数百キロ運転することもしばしば。
HBCウェザーセンターのインスタグラムでも、予報士のゆる~い日常も見られますよ。
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の情報は記事執筆時(2026年9月)の情報に基づきます。
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