2026.08.02

暮らす

「3万円使った」紙の生き残りは雑貨にあり?札幌の老舗の職人技が挑むトレンド

紙箱の職人技が生んだ収納箱

一見木箱のように見える、こちらの商品。
実は、牛乳パックと紙パックの再生紙でできています。
製造したのは、1932年創業の札幌の「モリタ」です。文具メーカーかと思いきや…。

近藤篤祐社長は「お菓子やお酒、アクセサリーなどの紙箱のパッケージを作っている会社」だと明かします。

本業は紙箱をつくる会社が、なぜ紙の雑貨を作り始めたのでしょうか。

「普段パッケージには当社の名前が出ない。『札幌に紙箱をつくっている会社がある』と知ってもらうには、自社の製品を開発するのはすごく大事」

紙箱の製造会社が手がける雑貨には、これまで培ってきた技術が詰め込まれています。

主に職人による手作業で、高品質の紙箱を生産しているモリタ。
特徴は「Vカット」と呼ばれる製法です。

「切れ込みが90度のVの字に彫り込まれていく。普通の箱の角は丸みがあるが、Vカットボックスは角がシャープに、精巧にシュッとして木箱のようになるのが特徴」

特殊な機械で、厚紙にV字の切れ込みを入れることで、折り目がぴったりと合わさり、精巧で高級感のある紙箱に仕上がるのです。

こうした技術が評価され、数多くの有名ブランド向けに紙箱を製造していますが、この技術を生かしてオリジナルの雑貨も製造しているのです。

2025年からはヨーロッパをターゲットに、海外向けの新たなブランドも展開しています。

「オリジナル製品が有名になれば、おのずと本業のパッケージの方も仕事が増えていくだろうということで、相乗効果を狙って5年10年かけてやっていきたい」

HBC報道部

毎日の取材で「気になるニュース」や「見過ごせない事案」を、記者が自分の目線で深掘り取材し、「ニュース特集」や「ドキュメンタリー」を作っています。また、今日ドキッ!の人気コーナー「もうひとホリ」「もんすけ調査隊」も制作しています。最近は放送にとどまらず、デジタル記事、ドキュメンタリー映画、書籍など、多くのメディアで展開して、できるだけたくさんの人に見てもらえるよう心掛けています。北海道で最初に誕生した民間放送の報道部です。

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