病院がなければ住めない…恐怖も

病院を守ろうと、地域も動き出しています。

徳田正人さんは有志らと7年前、「浦河赤十字病院を応援する会」を立ち上げました。

「この地域から日赤病院がなくなったら、もう自分たちもここに住んでいられないと。『病院がなかったら大変なことになる』という、そういう多くの声が届いていたのが現実」

募金を集め、医師の住宅や看護師寮を建て替えたり、国に支援拡充を要望したりと奔走しています。

町も、今年度の予算に1億円の財政支援を盛り込みました。

「日赤という大きな病院が、中核病院があることが、地域のみんなの命をつないでもらっている。なくなったとき、どんな状況になるかという恐怖心がある」

日高地方でお産ができる病院はここだけ。
えりも、様似、浦河の3つの町では、唯一の救急病院です。

深刻さを増す地域医療。今日も現場で渥美医師の診療は続いています。

「皆さん、この地域にいてそれぞれ誇りを持って自分の仕事をしっかりしている。特に浦河町は特徴がありますから、馬の産業とか漁業という。そこに私が参入して高いレベルで健康面をサポートすることによって、質の高い生活をしていただければ」

診療を終えた夜。渥美医師の歓迎会には、地域医療を学びに来た研修医の姿も。

「地域でやる喜びは、自分でかなりの責任を持ってやるっていう。医療を受ける患者さんは、札幌も浦河も一緒であるべきだと。責任をもって自分で考えてやる日々はエキサイティング」

どこに暮らしていても、安心して医療を受けられること。
その当たり前を守るため、地域の命を支える病院をどう守っていくのか。
私たちに突きつけられた、大きな課題です。

HBC報道部

毎日の取材で「気になるニュース」や「見過ごせない事案」を、記者が自分の目線で深掘り取材し、「ニュース特集」や「ドキュメンタリー」を作っています。また、今日ドキッ!の人気コーナー「もうひとホリ」「もんすけ調査隊」も制作しています。最近は放送にとどまらず、デジタル記事、ドキュメンタリー映画、書籍など、多くのメディアで展開して、できるだけたくさんの人に見てもらえるよう心掛けています。北海道で最初に誕生した民間放送の報道部です。

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