2026.07.14
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2022年、ロシアがウクライナに侵攻。
EU諸国などが経済制裁を科す中、日本もロシアへの輸出を禁止に。フラット合成も取引を停止せざるを得ませんでした。
平村社長は「売り上げの1億ぐらいはロシアだった。それが2023年から『ゼロ』になってしまったので、会社としてもかなり厳しい」と話します。
さらに同じ年、ロシアとパイプを築いていた父・西崎さんが誤嚥性肺炎のため急死したのです。日ロ関係の行く末を、最後まで案じていたといいます。
「亡くなる30分前ですかね。父の呼吸器を取ったら『サケマス』と言って手を伸ばした。ロシアからの追悼のメールはすごく届いた」

予測不能な国際情勢に翻弄されたフラット合成の海外事業。しかし、残されたメンバーは、ピンチをチャンスに変えようとしています。
今アレクサンドラさんは、ロシア生まれで小学校から北海道で育ちました。西崎さんとともに、ロシア市場を開拓してきた1人です。
今さんは「もしかしたら同じロシア語を公用語としている中央アジアで、新しく事業をする可能性があるのか…2023年ごろから調査してきた」と話します。
いま力を入れているのは、北海道から5000キロ離れたカザフスタンです。
中央アジアに位置する内陸国で、日本の7倍の国土を持ちます。
人口が増え続けているカザフスタンはいま、国を挙げて養殖漁業に取り組んでいて、フラット合成の技術に強い関心を示しています。
あの自慢の「ふ化装置」も、既に24台を納品しました。さらに2026年6月、新たに6台を輸出します。
今さんは「紛争で海外展開が途絶えてしまうのは、とても残念なこと。北海道のサケマス技術を生かせるのであれば、全力でこれからやらなければいけない」と決意を口にします。
北海道の企業が持つ、食を守る確かな技術。
国際情勢の荒波を乗り越えて、世界に広がろうとしています。
取材・文:HBC報道部
編集:Sitakke読者編集部ぬまぬま
※掲載の内容は、HBC「今日ドキッ!」放送時(2026年6月8日)の情報に基づきます。
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