2026.07.25

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「赤字10億円」でも救いたい命がある 日本最北の救命医療が選んだ『役割分担』とは

「病院消滅」の現実

名寄市立総合病院は2015年に救命救急センターに指定されました。
ドクターヘリの搬送受け入れや、ドクターカーも運用しています。
いつ、どこから、どんな患者が運ばれてくるのか、予測することはできません。

砂田大貴センター長は「救命救急なので、ここは電気や水道と同じインフラ。田舎でも当たり前に使えることが求められている」と話します。

『命の砦』である、高度な救命救急医療。
ところが、自治体が経営する病院にとっては大きな負担です。
いま全国の公立病院では、8割以上が赤字経営に陥っています。

北海道の太平洋側にある室蘭市では、2026年2月、市立室蘭総合病院の閉院を明らかにしました。

理由について、室蘭市の青山剛市長は「病院事業会計の経営状況は、数年の間に室蘭市が財政再生団体に転落する危機的な水準」と述べました。

診療報酬や薬価は公定価格で、病院の事情で値上げは許されません。
また、人口減少や高齢化による医療ニーズの変化、医師や看護師らの不足も深刻です。

『病院消滅』という事態が、地方では現実になろうとしています。

HBC報道部

毎日の取材で「気になるニュース」や「見過ごせない事案」を、記者が自分の目線で深掘り取材し、「ニュース特集」や「ドキュメンタリー」を作っています。また、今日ドキッ!の人気コーナー「もうひとホリ」「もんすけ調査隊」も制作しています。最近は放送にとどまらず、デジタル記事、ドキュメンタリー映画、書籍など、多くのメディアで展開して、できるだけたくさんの人に見てもらえるよう心掛けています。北海道で最初に誕生した民間放送の報道部です。

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