
地方の医療を担ってきた公立病院が、いま危機に瀕しています。
『命の砦』をどう守っていくのか。北海道北部にある救命救急センターに密着しました。
連載「じぶんごとニュース」
名寄市立総合病院には、『日本最北』の救命救急センターがあります。
その現場に立つ、救急科の鮎田真佳医師はキャリア3年目。
「女性が草取り中に倒れた」との一報が飛び込みました。
ドクターカーに乗り込み、看護師とともに患者が待つ現場へ向かいます。
救命救急の現場では一刻を争います。
患者がいる場所で救急車と合流。すぐに救命救急センターに運び、処置に当たります。
鮎田医師は患者に「モノを運んでいたら、目の前真っ暗に?こうやって倒れたのは初めて?」などと問いかけながら状態を把握していきます。
その間にも、別の患者が運ばれてきました。医師や看護師ら、救命救急センターの医療スタッフは、速やかに対応を判断します。

24時間365日。最北の救命救急センターには、年間約8000人もの患者が運び込まれます。
名寄市は人口2万4000人ほど。名寄市立総合病院は、道内6つのエリアに置かれた、高度医療を必要とする患者らを受け入れる『三次医療圏』の拠点病院です。
約300の病床を持ち、四国4県に匹敵する道北全域をほぼカバーしています。
ただ、地域医療を取り巻く厳しさは、ここも例外ではありません。
名寄市の加藤剛士市長は「10億円弱の赤字になりそうな見通し。この状況が、あと1~2年と続くともう病院は看過できないような厳しい状況になる。これは病院だけでなく、自治体の財政にも大きな影響を及ぼしかねない、危機的な状況」だと話し、危機感を募らせます。
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