
「おてつたび」は、人手不足に悩む事業者と、長めの余暇を働きながら旅したい旅行者をつなぐ、東京のスタートアップが開発したサービスです。
出戸漁業部の出戸道雄船頭は「地域は高齢化が進んでいる。『おてつたび』は短期で、繁忙期に合わせてきてもらえるのがいい」と話します。
この漁業者が用意した「おてつたび」では、6月初旬から約1か月間、作業スタッフとして、住み込みで「お手伝い」してもらいます。
雄武町までの交通費は自己負担ですが、漁業者が部屋を提供するので宿泊費はかからず、報酬は14万6000円。
漁業未経験ながら、大好きな海で働きたいと、手を挙げたのが出口さんでした。
ハードな「おてつたび」ですが、漁業や命のありがたさが、身に染みる旅だといいます。
「こうやってホタテを取って、自分の口に入っていることが分かる。仕事で体を動かして旅で楽しんで…自分にとってはすごくありがたい」

フルートでみごとな演奏を披露する丑山明さんは70歳。
元公務員で、千葉県から「おてつたび」を利用して、北海道を旅行中です。
今回「お手伝い」する職場は、道東の弟子屈町の「摩周湖ユースホステル」。
国内屈指の観光地には宿泊客が絶えず、人手が足りません。
川瀬俊光代表は「ゴールデンウィーク・夏休みの繁忙期の人手が欲しいときに瞬時に来てもらえる。めちゃくちゃ助かっている」と話します。
丑山さんは「おてつたび」は24回目で、これまでにも全国の宿泊施設や農家で、仕事を手伝ってきました。

ベッドメイクも客のもてなしも、お手のものです。
仕事の合間には自転車で、地元の住民や文化に触れるのが楽しみです。
「若い人と一緒に仕事できるのがいい。われわれみたいなじいさんが考えないことを考えるのが新鮮です」
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