
旅先で働いて報酬を得ることで、リーズナブルに旅行を楽しむ新たなスタイル「おてつたび」。
深刻な人手不足に悩む北海道の漁港やユースホステルでは、この仕組みが大きな救世主となっています。
未経験の現場に飛び込み、仕事も趣味も全力で満喫するシニア世代の姿から、地域活性化を支えるマッチングの今を追いました。
漁業も観光業も…道内経済を支える基幹産業ですが著しい人手不足が深刻です。
そんな中、旅して、仕事を手伝って、北海道を楽しむ。「おてつたび」と呼ばれる新たな旅のスタイルを取材しました。

早朝4時、北海道オホーツク地方の雄武町の漁港に、次々と船が帰ってきます。
今年も始まりました。沖合いで養殖したホタテの稚貝を、かごから取り外す「かごほろい」と呼ばれる作業です。
稚貝はすぐに、再び沖にまいて、3年から4年かけて成長させます。
将来を見据えた大切な作業には多くのスタッフが必要ですが、労働人口が少ない地方の漁業者は、人材の確保に悩んでいます。
重さ20キロはゆうに超える稚貝のコンテナを、漁船に手際よく積み込むのは出口哲郎さん。神奈川県で長年中学校の教員を務めて、2024年退職しました。
積み込みを終えると、今度はかごの洗浄。午前9時半まで、みっちり働きます。

「仕事が終わったあと、釣りが好きなので釣りに行ってみようと思います」
仕事も趣味も充実の出口さん。
それもそのはず、こう見えて、いま北海道旅行を満喫中なんです。
漁業の「お手伝い」と「旅」を掛け合わせた人材マッチング、「おてつたび」の利用者です。
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