
山梨大学教育学部附属教育実践総合センターの三井一希准教授は、今後の導入の方向性について「よく誤解されるのは、すべてデジタル教科書だけになり、紙の教科書がなくなるということだが、これは国も望んでいないし、想定もされていない」と話します。
あくまでも紙だけでなく、デジタルの良さを取り入れてベストミックスな形を目指す、という方向性だといいます。
「学習内容によっては、たしかに紙のほうが頭に入ることがある一方で、デジタルだからこそ音声を聞くことができたり、自分の考えを蓄積していくことができる。そこをうまく組み合わせて、いちばん良い形で『学びやすさ』や『わかりやすさ』を作っていくのがいいのではないか」

一方、デメリットについては、こんな点も。
まずは端末の充電を忘れた場合や端末がフリーズした場合、「そもそも教科書を開くことができない」ということ。
また、画面をずっと見ていることによる視力低下を懸念する声もあります。
「ただし、これは紙かデジタルかに限らず、授業中ずっと教科書を見続けているような授業自体に改善の余地があるのではないか」
また、三井准教授は、そもそもデジタル教科書の実践経験が少ない先生もいるため、「有効な活用例」を学校や先生ごとに情報共有することが大切だと話します。
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