
まかりの創業は1925(大正14)年。
実は昨年、ひっそりと100周年を迎えており、函館商工会議所から「函館百年企業」として表彰を受けている。
千英子さんの曽祖父が設立したこの会社は、当初菓子製造を生業とし、草加煎餅を主力製品としていた。現在の柏木町(※函大付属柏稜高校のテニスコートがある辺りの一帯)の土地に大きな工場と自宅を構え、住み込みの職人も複数抱えていた。
当時は市内だけでなく本州の菓子屋とも取引する規模で商売をしていたという。
現在は千英子さんの父・真狩栄一さん(73歳)が3代目を務め、母を含めた親子3人で商売を営んでいる。おにぎりの製造を始めたのは50年前で、ちょうど千英子さんが生まれたころだ。
「わたしが子どもだったときは1日おきに大福をつくってたし、おはぎもつくってて結構人気があったんですよ。正月前には切り餅とか鏡餅もつくってたから、暮れになるとものすごく忙しくて。学生になってからも毎日早起きして、おにぎりの具の仕込みを手伝ってから学校に行ってました。その仕事自体は子どもの時代から全然嫌いじゃなかったんですよ」。
―後編に続く
ようやく取材ができた、函館市民にとっておなじみ「まかりのおにぎり」の裏側や歴史。 後編の記事では、まかりのおにぎりのおいしさの秘密や、真狩さんの感謝の思いなどをご紹介します。
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