2026.05.07

暮らす

クマ出没は「天気予報」のように予想できる 札幌市が約20年積み重ねてきたヒント【クマ予報2026①】

分析をこれからの対策に生かすには

対策の強みになるDNAですが、すべての現場にフンや毛が残っているわけではありません。見つかったとしても、フンや毛が古い場合などDNAが検出できない場合もあります。

DNAだけで考えるわけではなく、そのときの社会や環境の状態などさまざまな要因が影響するため、出没が続いている最中は、市の担当者や専門家らが「現場の感覚」で予想を立てて動き、DNAは後から答え合わせに使います。

そうした現場経験やデータが蓄積されるにつれ、市の担当者や専門家は、「ある程度、クマの出没予報ができるのでは」と考えるようになりました。

札幌市西区・2025年10月

2025年秋の大量出没も、そうなるのではという予感があったといいます。本当に大量出没が起きたことで、「もっと予報をうまく伝えて、注意喚起に役立てられないか」と考えるようになりました。しかし行政が発表する公式情報としては、現場の感覚を反映した予報をどう説明していいのかというハードルがあります。

天気予報のように、暮らしと命を守るための情報発信ができないだろうか。
その思いに共感し、HBCとしてできることがないだろうかと、今回の取材を企画しました。

過去の出没のデータが、今後の対策に役立つ。
ということは、2026年のクマ予報のためには、2025年の大量出没がなぜ起きたのかがカギになります。
続きは次回の記事でお伝えします。

取材協力:札幌市環境共生担当課・坂田一人さん、清尾崇さん、NPO法人EnVision環境保全事務所・早稲田宏一さん、中村秀次さん

天気表現の監修協力:HBCウェザーセンター・近藤肇気象予報士

連載「クマさん、ここまでよ
連携するまとめサイト「クマここ」では、「クマに出会ったら?」「出会わないためには?」など、専門家監修の基本の知恵や、道内のクマのニュースなどをお伝えしています。

文:Sitakke編集部IKU
ドキュメンタリー映画『劇場版 クマと民主主義』監督。2018年にHBCに入社し、報道記者として取材した島牧村をきっかけに、人にできるクマ対策はたくさんの選択肢があることを知る。「Sitakke」や「クマここ」の運営、放送やイベントなどを通じて取材・発信に取り組んでいる。

※掲載の内容は取材時(2026年3~4月)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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