2026.04.17
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牛を追いかけるのに夢中になっていた私の視界に、オレンジ色の光が差しました。
日の出です。
丘の上から見るオレンジ色の朝焼け…あまりの美しさに牛追いの作業も忘れて見入ってしまいました。
師匠いわく、「帰るよと声をかけながら追いかけると動いてくれる!」とのこと。
さっそく実践していると…追いかけているうちに日が昇ってきました!
師匠は毎日この景色を見ながら牛追いを行っています。
うらやましい…だけどこの「牛追い」だけでも大変です。

師匠は実は元々は公務員。出身も高知で北海道や酪農業にゆかりがあったわけではありません。
酪農家に転身するきっかけとなったのは、北海道…ではなく旅行をしたときに見たニュージーランドの景色でした。
広い草原の中でゆったり過ごす牛や羊を見て「こういう景色、すごくいいな」と思ったのだといいます。
そして29歳のとき、その思いにしたがって酪農家に転身する事を決意し北海道に移住。

離農した農家の土地を活用して35年以上が経ちました。

師匠が大切に育てている牛たち。1頭ずつ名前がついています!
「牛追いのときには、名前で呼んであげると良いよ!」と教えてもらいましたが、まだ私にはこの段階では違いはまったくわかりません…。
師匠に教えてもらいながら、私も名前を呼んで追いかけてみます!
この白い牛はパッション!

一回聞いても覚えられそうにありません。
「私たち人の顔が違うように、模様も違うし、色も違うし、顔も違うんですよ」
そう師匠が教えてくれました。
みんなの名前を覚えるべく、牛1頭ずつの特徴をじっくり見ながら牛追い作業を行います。
1頭ずつ見ていると、より牛の大きさに圧倒されます。
ただ、実は宮地牧場の牛は、ほかの牧場の牛に比べるとやや小ぶり。通常は体重700~800キロほどのところ、500キロ前後なんです。

牛の大きさは遺伝的な要因と後天的な要因がありますが、近年はたくさん搾乳できるように牛の大型化が進んでいます。
だけど、師匠の牧場では、一年中放牧するので、大きい牛よりも小柄な方が山を歩くのに負担が少なく適しているのだそう。
そのため小柄で足腰が強い遺伝子を持つ種類を選んでいます。
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