2024.05.12
育む5歳児にとって“死”とはどういうものなのか。
私が生まれて初めて触れた“死”は、隣の家に住んでいた大好きな叔父が亡くなった時でした。
その時の私の年齢は5歳。今の息子と同じ年齢です。
40代で癌になり、進行が早く、あっという間に亡くなってしまいました。
亡くなる前後のことは、今もしっかりと思い出すことができます。
全身の痛みから全く笑わなくなり、亡くなる数日前には、「子どもの声がうるさい」と病室で背中を向けられました。
生きているときに会えたのはそれが最後。
お葬式では、眠っている叔父の顔を見るのが怖くて、恐る恐るのぞいたことまでしっかりと私の中に残っています。
この年になるまで、叔父はよく私の夢に出てきてくれて、夢の中ではいつも穏やかに笑っています。
青森へ向かう飛行機の中、こうちゃんは、
「あのねぇ、死んじゃった人はね、お星さまになるんだよ」
「おおきいおばあちゃんは今どこにいる?」
色々な質問を私にしながら、終始ソワソワした様子でした。