2024.05.12
育むHBCアナウンサーの室谷香菜子が、息子「こうちゃん」の“一言”と、一緒にしたためる一句で、小学校入学までの1年間を”一句”(育)児日記につづります!
その知らせは、寒い朝に突然やってきました。
『おばあちゃんが今朝亡くなりました。帰ってこられますか?』と父からの突然のLINE。
起きてすぐに読んだそのメッセージで一瞬にして目が覚め、ドキンドキンと鼓動が速くなるのを感じました。
すぐに会社と保育園に電話して事情を話し、キャリーバッグに荷物を詰め込みました。
「こうちゃん、今から青森に行くよ」
「え~!飛行機に乗るの~!?やった~!!!」
息子は大喜びです。
私の地元・青森に息子と帰省するときは、途中飽きてぐずったりしないよう、なるべく短時間で移動したいので、必ず飛行機を使います。
2歳くらいのイヤイヤ期の頃の飛行機移動はものすごく大変で、泣くわ、暴れるわ、通路で走り出すわ…!
私にとっては忍耐力が試される修行のようでした。
今では大きな座席に一人でゆったりと座って、ジュースを飲んだり窓の外を見たりしてくれるので、約40分のフライトはあっという間です。
でも、「楽になったなー」と感慨にふけるいつもの旅と、今回は違う。
祖母が亡くなったことを私自身も受け止めきれずにいる中で、息子になんと説明しようか。
少し考えてから、正直に伝えました。
「おおきいおばあちゃん(私の祖母のこと)が今日死んじゃったんだって。会いに行こう」
「えっ。おおきいおばあちゃん死んじゃった?死んだの?」
聞きなれない「死」という言葉に、息子も動揺し始めました。