2024.04.30

暮らす

地震発生時、小さな子ども2人を連れて避難するなら……準備しておくべきことは?|元自衛隊員が描く“こころの防災”#番外編②

①「重要書類セット」

ヤマモトさんの「重要な書類セット」には、次の5つが入っています。

・母子手帳
妊婦や小さい子どもがいる場合は、適切な医療を受けるために必要

・通帳(または写し)と印鑑
通帳本体がなくとも、災害時は通帳の写し、もしくは本人確認ができるものがあればお金をおろせる場合もあります

・家族写真と個別の写真
家族写真はお守りでもあり、家族と離れ離れになってしまったときに捜索用としても使えます

・現金
現金を引き出せない場合があるため、食費と日用品の分は準備しておく

・ふせんとペン
避難所でアナウンスされた事項や、見聞きした情報をメモしておく

これらの重要な書類は、防水のためまとめてビニール袋などに入れるといいと話していました。

②「衛生用品ポーチ」

「避難先で、健康的に過ごすためにも衛生用品は重要です」とヤマモトさん。
持ち出しやすいように、ポーチにまとめて以下のものを入れています。

・歯ブラシ、歯みがきタブレット
・水のいらないシャンプー
・大判ボディシート
・折りたたみブラシ
・除菌シート
・爪切り
・ボディソープ(赤ちゃん用)
・保湿クリームとオイル
・かっさ
・シップ
・冷却シート(赤ちゃん用)
・体温計

ヤマモトさんの場合、1歳の子どもが熱を出しやすいため、冷却シートが必須。
ボディソープは赤ちゃん用があれば大人も使える。小さめの泡で出るポンプ式容器に詰め替えておけば、泡立てる必要がなく、節水にもつながると話します。

「かっさ」はマッサージに使うものです。肩こりの解消のために、毎日寝る前にマッサージをしているヤマモトさんにとっては必需品だ。シップも、産後から足がつりやすくなったヤマモトさんの状況に合わせて入れたものです。

このように家族構成や、人によって必要なものが変わってきます。

歯磨き粉よりも軽量で持ち運びがしやすい「歯磨きタブレット」や、「水のいらないシャンプー」、「大判ボディシート」など便利なグッズもあります。避難所に入浴設備がない場合や、水は使えるが、給水に時間がかかる場合にも重宝します。

この衛生用品ポーチは、普段から旅行用ポーチとしても活用できます。
自身や家族の状況に合わせ、必要な薬や欠かせない衛生用品を考えてみてほしいと話していました。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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