2024.04.07

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アヒージョの食材はイカの塩辛!「最初は笑われたけど…」100年の老舗がバルも経営 革新を続けるワケ【北海道・函館市】

先祖代々「頑固者」 意見をぶつけて生まれる革新

今回、お話を聞いたのは、3代目で社長の小田島隆さん(写真右)。

そして、4代目で営業部長の小田島章喜さん(写真左)です。

伝統的な製法で商品を作る「老舗」でありつつ、新たなチャレンジにも積極的。

その伝統と革新のバランスはどのように取られているのでしょうか。

3代目の隆さんは「いつも息子(4代目)との葛藤です」

4代目の章喜さんも「まぁ、親子ゲンカですよね」

2人そろって笑います。

「息子はバーっと先走るところがあるんですけど、それが変化をもたらすといういい面もある」と隆さんは話します。

例えば、昔の資料をめぐる親子のやり取り…

3代目は大事にとっておこうとし、4代目はすっきり捨てようとするのがいつものパターンなのだとか。

「でもね…」と隆さんは言葉を続けます。

「息子が捨てようとしなければ、私が中身を確かめてその資料に気づくことはなかっただろうなという部分もあって。結果オーライなのかも」

親子で言い合い、もまれながら、新しい発見が生まれているという実感があるのだといいます。

昔の資料は、店内のインテリアとしても活用されていました。

この歴史を感じさせる絶妙な雰囲気が、良い味になっているように思います。

「親子ですから、言いたいことが言えるので。実際は腹も立ったりしますが、私はグッと抑えてね!」

隆さんがそういうと、すかさず4代目の章喜さんが「いや、抑えてないですよ!(笑)」とツッコミ。

こんな絶妙なやりとりで、店内は明るくなっていきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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