2024.02.07

出かける

この棒、何に使うかわかる?『ゴールデンカムイ』でも大注目!アイヌ文化について学べる「函館市北方民族資料館」に行ってみた

提供写真:北方民族資料館

『ゴールデンカムイ展』の開催中は「自分の持っているマキリをぜひ展示してほしい」と東京の方から連絡があり、実際に展示していました。
「マキリ」というのはアイヌ民族が日常的に使う小刀で、漫画『ゴールデンカムイ』にも登場します。展示していたのは登場人物の一人「キロランケ」が持っているマキリのモデルを作った二風谷(にぶたに)在住の作家・貝澤徹さんの作品で、東京のデパートで開催された北海道物産展で購入されたものです。貝澤さんの作品は札幌のチカホ、白老のウポポイ、大阪の国立民族学博物館などにも展示されています。

観光のついでに立ち寄って、アイヌ文化を知るきっかけになれれば「これからはSNSやウェブサイトを活用して、どんどん情報発信していきたい。北方民族やアイヌ文化に興味を持ってもらうきっかけになれれば。館長の色をどんどん出していきたい」と木戸さんは言います。

北方民族やアイヌ文化について学びたい人や、観光のついでに立ち寄ってくれる人、どちらにも楽しんでもらえる施設にするのが目標だそう。
2024年度からは年1回行っていたアイヌの木彫りや刺繍のワークショップも、年2回に増やす予定です。特に刺繍のワークショップは大人気で、受付開始から10分程度で満員になってしまったほど。

来館時にお願いすれば、職員さんが無料で館内を案内してくれます(施設の都合によりできない場合もあり)。

お子さん向けに切り紙細工体験や、ムックリ(アイヌの伝統的な楽器)製作体験なども実施されています(ムックリ制作体験は、1週間前までに申し込みが必要です。有料)。

お土産用として、アイヌ民族に古くから伝わる文様の刺繍を施した商品、木彫りのお盆やキーホルダー、アイヌ民族の伝統技法で編んだストラップなども販売されていますよ。

アイヌ民族衣装のレプリカも販売中です。資料館に保存されている現物から採寸したり、図録の写真を拡大して採寸し、大きさや文様を忠実に再現したこだわりの一点もの。切伏せや刺繍の技法はアイヌ民族の伝統的技法を再現しています。

アイヌ文化についてもっと知りたいという方はもちろん、『ゴールデンカムイ』ファンの方もぜひ「北方民族資料館」を訪れてみてはいかがでしょうか。

※2024年1月時点の情報です。

***

文・取材:カンベ アキラ
編集:Sitakke編集部ナベ子

<カンベ アキラ PROFILE>
北海道が大好きすぎて、2014年に関西から移住したアラフィフ。現在は十勝在住の旅好き。「北海道観光マスター」「十勝の観光文化検定」の資格所持。「北海道コンシェルジュ」「北海道旅行モデルプランナビ」の2サイトを運営。自ら体験して確かめた北海道の観光スポットやグルメ、お土産やお取り寄せ情報を発信しています。北海道旅行のプランニング相談も「ココナラ」で随時受付中。ゴールデンカムイにドハマりしていて、道内各地を聖地巡礼しています。(スタンプラリーも全制覇)Web情報サイト「北海道Likers」でも執筆中。ライターのお仕事も募集しています。インタビュー、取材、レビュー記事が得意。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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