自分と同世代っていうのも、この問題を悩んでいるんだと思うと、なんだかグッときちゃう部分です。
だってね、ちょうどあたしたち三十路に突入したあたりの世代ってさぁ……。
もちろん人にはよるんだけれども、仕事や恋愛なんかで人生の大きな選択をいくつか乗り越えていたり。
ときにはその選択の結果が自分の今のあり方というか、ほかの誰かから見たときに「ステータス」的に扱われかねない側面に、少なからぬ影響を与えていたりもして(結婚してるか否かとか、収入や職種、自分の会社での役職なんてのは、そのわかりやすい事例よね)。
自分としては単に精一杯「こう生きよう!こうする!」ってがむしゃらに決め、動き、なんとか道を切り開いてきただけなのに、その如何で突然ある日他人から「あんたは幸せ」「あんたは落第」って評価を投げつけられなきゃいけなくなったりで。
割と「なんやねんな!俺は俺やねん!怒」って叫びたくなる瞬間に、事故的に遭遇しがちなお年頃なんじゃないかって思うのよ。その事故が起きがちなタイミングのひとつが、年末年始なんだよね。
あと、ぽんさんへの共感から離れても、あたし実はこの問題前からずっと気になっていたの。
そこには、自分のセクシャリティが関係しているんだけれどね。
……年末年始のLGBTQのコミュニティの様子を見ていると、とある注意喚起がSNSのタイムラインのそこかしこに、毎年必ず上がってきます。それが「無理して実家に帰る必要はない」というもの。
男と女という組み合わせが前提となっている「結婚」という制度•システムや、「男なら/女ならこうであるべき」といった、シスジェンダー(※)で異性愛者である人々中心の価値観。
家というかこいの中では、例えそれが自分の実家や、親類たちといった近しい人のいる場所だったとしても(もしかしたら、あるからこそ)、ときに性的マイノリティの苦しみにつながりかねない考え方と、当事者がぶつかってしまう瞬間があったりするのです。
※シスジェンダー…生まれたときに割り当てられた性別と、自身の性自認(自分の性をどう認識しているか)が一致している人のこと。
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