※以下 映画「ゴールデンカムイ」のネタバレあり
※ネタバレを避けたい方は、ブラウザバック推奨!
「ネタバレあり」と書きつつも、映画がとても良かったからこそ、作品の本筋に触れる感想は書きません。だって原作好きな人こそ、ぜひ劇場に足を運んで、まずは体感してきてほしい。同じく、原作のいちファンとして心からそう思うからです。
したがって、あまり本筋には触れず、先の章で述べた映画を観る前に、個人的に不安だったこと①②③の結果についてのみ、感想を簡単に書こうと思います。
まず、一番心配していたこと。
「『杉元佐一』を演じる、山﨑賢人さんは、29歳。『アシㇼパ』を演じる、山田杏奈さんは、22歳。二人とも大人だし、年齢が近いから “男女のラブストーリー”がメインっぽい作品になってたら、嫌だなぁ」 という心配についてです。
結果から言うと、かなり原作に近い関係性のようで安心しました。
アシㇼパさんは、実写になってもあの「アシㇼパさん」だった。
まずルックス。撮影方法によるものなのか、なにかのマジックなのかわからないのですが、原作のアシㇼパさんの等身に近い感じに見えました。小さくてかわいかった。
演技面に関しても、ベテラン揃いの俳優陣の中でも、まったく引けをとらないくらい、個人的にアシㇼパさんがとても良かった。 なんていうか、アシㇼパさんの気高さと包容力のある雰囲気がにじみ出ていました。しゃべり方が淡々としている感じも良かったですし、あと、「杉元ォ~」って呼ぶときの声が、アニメのアシㇼパ役の声優さんの声と少し似ている感じがしました。あと、ちゃんと白目剥きだして変顔してて安心しました。
北海道・二風谷でロケを行ったという、杉元とアシㇼパさんがコタンで二人が過ごすシーンがとにかく美しくって、とても印象に残りました。
山﨑賢人さんについても、映画鑑賞前までは、屈強な肉体を持つ「不死身の杉元」としてのイメージはあんまり想像できなかったのですが…すごく良かったです。
日露戦争に赴く前の“過去のシーン”では、軍人っぽくないというか、そのままの山﨑賢人さん感(?)があるのですが、戦争から戻って来てからの雰囲気が、まさに屈強な「不死身の杉元」に変化していた。
「普通の美男子が、戦争に行ってこんなにも変わったんだ。ああこうして、杉元は“不死身の杉元”になったんだ…」としみじみ感じました。この絶妙な変化はむしろ「三次元」だからこそ、より如実に感じられることかもしれません。あと入浴シーンでは、筋肉SUGEEEってなりました。
それと、杉元とアシㇼパさんとくれば、欠かせない存在なのが…ゴールデントリオである「白石」。白石はですね、そのまんま白石でした。原作風の言い回しでいうと「なんだ白石か」ってやつです。(もちろんいい意味で)
杉元、アシㇼパ、そして白石。個人的にはなんだか実写を観たことで、「ゴールデントリオ(杉元、アシㇼパ、白石)」に対する解像度が上がった気がします。さらにこのトリオのことが好きになりました。
■『ゴールデンカムイ』で鯉登少尉が食べた“月寒あんぱん”って、時代設定あってるの?担当者さんに話を聞いてみた