※この章ではネタバレナシです。
今回の映画化にあたって、私たち編集部が所属している北海道放送も制作に関わっています。私たちの部署は直接的な関わりはあまりないのですが、同じフロアの映画担当の部署のメンバーが、かなり熱意をもって映画完成までもろもろ進めているのを、ちょっとだけ近くで見ていました。
次々と発表されるキャストさんの顔ぶれや、予告動画を通して、今回の映画はキャストもスタッフも、かなり熱のこもった作品なんだなあ…と、なんとなく感じてはいたんです。
それでも不安はありました。
だって、『ゴールデンカムイ』って、物語そのものも面白いですが、登場人物たちが超個性的で、すっごく魅力的じゃないですか…。
感情描写も緻密ですし、たとえば登場人物たちの服装やら持ち物もそれぞれに“ストーリー”があるから、SNS上ではいろいろな解釈や考察がされていますし、それが「三次元」になったときに、どう表現されるのだろう…?と。
もちろん、原作/アニメ/実写は、ある意味で“別モノ”であり、「それはそれ、これはこれで楽しむものだ」という考えもあります。
ただ、個人的にこれまで「実写化作品」はこれまで避けて通ってきたタイプでして…。自分の好きな作品を、三次元の俳優さんたちが“演じる”のを見慣れていないのもあって、どうしても割り切れなくって…!
なかでも、実写映画について特に心配していたことが3つあります。
①原作では“大人と少女のコンビ”の「杉元佐一」と「アシㇼパ」さん。映画では、二人とも20代のキャスティングなので“男女のラブストーリー”がメインっぽい作品になってたら、イヤだなぁ。
②原作とアニメの「シリアスさとコメディさの絶妙なバランス」が好き。実写でそのバランスはちゃんと保たれるのかなぁ。
③一番の推し「月島軍曹」がどんな感じになるかが気になる。原作だと月島軍曹はかなり小柄(そこがイイ)。演じる工藤阿須加さんの身長はどうやら180㎝くらいらしいですし、ちゃんと“ツキシマ感”は表現されているのだろうか…?
③はかなり偏ったものではありますが、こんな心配を抱えたまま、行ってきたんです。
昨年12月某日@札幌で行われた「試写会」へ。内心ハラハラしながら、映画『ゴールデンカムイ』観てきました。
※以下、ややネタバレあり
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結論から言うと、
個人的には、実写映画、超楽しめました。冒頭シーンから超引き込まれました。
以下の章からは、先に述べた<鑑賞前に心配だった①②③>について、もう少し踏み込んだネタバレがあるので、ネタバレを読みたくない人は、どうかブラウザバックをお願いします。
ただ、一番お伝えしたいことは、この映画、もちろん好き嫌いはあると思いますが、たぶん原作ファンの方こそ、かなり楽しめるんじゃないかな… ということです。少なくとも、①②③に対して不安があった私は、この映画を観て安心しました。
「原作愛」ゆえに、自分と同じように観るのを迷っている人がいたら、「観てみてほしい」と思います。 これだけ伝われば嬉しいですので、もうこのあとの記事の続きは見なくても大丈夫です!!
※以下、ネタバレあり
※ネタバレを避けたい方は、ブラウザバック推奨!
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