明治末期の北海道を舞台に、一癖も二癖もある魅力的なキャラクター達が、莫大なアイヌの埋蔵金を巡り、繰り広げる壮大なストーリー。北海道出身の漫画家・野田サトル先生による大人気コミックを原作にした、実写映画『ゴールデンカムイ』が2024 年 1 月 19 日(金)から公開されます。私たちHBC北海道放送も映画制作に協力しましたッ!

これを記念し、HBCが運営する「Sitakke」では、原作やアニメの『ゴールデンカムイ』に関連したスポットやグルメ情報について特集中!
今回は、原作とアニメの両方に出てくる、「月寒あんぱん」について注目しました。この記事は<後編>です。

前編⇒鯉登少尉が食べた“月寒あんぱん”って、時代設定あってるの?

「月寒あんぱん」の工場にやってきました

こんにちは、お面越しに失礼します、編集部ナベ子です。

お面は、2023年7~9月に開催されていた「ゴールデンカムイ展(函館)」で無料配布されていた「鯉登少尉」モデルのもの。

ところで、私は『ゴールデンカムイ』の中でも、“推し”が三人います。最推しは、第七師団の「月島軍曹」です。小さくて屈強な肉体に、みっちりと愛憎の念が詰まっている感じが…たまりませんよね。

続いて、月島軍曹に想いを馳せるうえで、欠かせない人物がいますよね。そう、彼の上司にあたる「鯉登少尉」と「鶴見中尉」です。さらにこの二人を語るうえで、欠かせないアイテムといえば....そう、「月寒あんぱん」なのです。

取材に同行してくれた鯉登少尉殿(私物のフィギュア@野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会)

というわけで、今回は「月寒あんぱん」を深堀りすべく、恵庭市にある工場を訪れました。

お話をしてくれた人・「月寒あんぱん本舗ほんま」 常務執行役員の伊藤功さん

前編の記事(リンク)では、作中で、鯉登少尉が月寒あんぱんを食べるシーンに関連付けながら、「月寒あんぱん」の歴史についてお話をしていただきました。

月寒あんぱんは、明治時代、月寒村に拠点があった陸軍への支給品としても重宝されていたんだそうです(詳細は前編をご参照あれ)。伊藤常務の語り口調は、明治の暮らしを実際に見てきたかのような雰囲気で、とても面白かったです。そしてなぜか鯉登少尉のことを「鯉登さん」と親しげに呼んでいて、ファンとしてはなんだか尊くもあり、ちょっとジワりました。

©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

TVアニメ『ゴールデンカムイ』とのコラボ商品も作っていて、とても人気があるそうです。
「コラボ商品、良かったら差し上げますのでどうぞ!」と、インタビュー中に伊藤常務が私にプレゼントしてくれました!

お言葉に甘え、さっそく “最推し”の「月島軍曹」デザインの月寒あんぱんを手にしたところ…

ここで伊藤常務から、衝撃の事実が告げられました。

伊藤常務「”月島さん推し”のナベ子さんには、大変申し上げにくいのですが

私「え?」

伊藤常務「このコラボ商品では、月島さんはもともと、デザインに採用しない予定だったんですよ」

月寒あんぱん 抹茶あん(月島軍曹) ©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

ショックを受ける、筆者ナベ子…。

***

長くなりましたが、ここまでが前編のおさらい**でした。

なぜ月島軍曹が、もともと採用予定になかったのか。
そしてなぜ、予定になかったはずなのに、デザインとして採用されることになったのか。

ここからは、そんな超個人的な関心をきっかけに 「月寒あんぱん」とTVアニメ『ゴールデンカムイ』のコラボ秘話に迫ります。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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