日差しが弱いと対策がおろそかになりがちな紫外線。紫外線による日焼けや肌トラブルを防ぐためにも、正しい日焼け止めの選び方をマスターしておくことが大切です。そこで今回は空知地方在住・美容ライターの筆者が、SPFの数字や日焼け止めのタイプ別に、正しい日焼け止めの使い分け方法を紹介します。
SPFは「Sun Protection Factor」の略で、赤く炎症してヒリヒリする日焼けを起こすUV-B(紫外線B波)の防止効果を表します。SPFのあとにくる1~50の数字によって、UV-Bによる炎症を起こすまでの時間を何倍に伸ばせるかの目安となっており、大きくなるほど防止時間が長くなると考えられています。
たとえば、日焼け止めを塗らなかった場合に25分で肌が赤くなる人が、SPF24の日焼け止めを塗ったとき、25分×SPF24=600分(10時間)防止できるということです。ちなみに、色白の人は約20分、普通肌の人は約25分、色黒の人は約30分で肌が赤くなるといわれています。
PAは「Protection Grade of UV-A」の略で、皮膚を一時的に黒くしたり、肌の弾力を失わせたりするUV-A(紫外線A波)の防止効果を表します。「+」マークで4段階に分類され、「+」の数が増えるほどUV-Aに対しての効果が高くなるとされています。
日焼け止めを選ぶときは、使用するシーンによってSPFとPAの指数を目安に使い分けるのがおすすめです。北海道では、雪によって紫外線が反射されて冬でも日焼けしてしまうので、日常的に日焼け止めを取り入れるように心がけましょう。
海や山でのスポーツやレジャー、炎天下でのお出かけ、リゾート地などで強力な紫外線にさらされる場合はSPF40~50、PA++++。屋外で行うウォーキングやランニングなどの軽いスポーツやレジャーであればSPF20~35、PA+++。ちょっとした散歩や買い物など日常生活であればSPF10~20、PA++が理想的でしょう。
表示されているSPFとPAの効果を発揮するためにも、顔であれば液状の場合は1円玉硬貨2枚分、クリーム状の場合はパール粒2個分、身体であれば塗りたい範囲に直線を描くように出す、という目安量を守ってムラなく伸ばすことと、2~3時間置きに塗りなおすことをおすすめします。