2023.10.30
深める7月、札幌市南区・真駒内の住宅地に現れた、ピンクのつなぎのグループ。
取り出したのは、鎌やハサミ…。周囲には40人ほどが集まってきました。
‟楽しく役立つ”イベントの始まりです。
連載「クマさん、ここまでよ」
ピンクのつなぎのグループの名前は「困ったくま」。
札幌藻岩高校在学中に、5人の学生が作ったクマ対策グループです。
ことし3月に高校を卒業し、それぞれの進路に進みましたが、いまもクマ対策への関わりを続けています。
「困ったくま」は、7月22日、札幌市南区真駒内で、クマ対策のイベントを主催しました。
札幌市の協力のもと、地下鉄真駒内駅からも近い、川沿いの草を刈ります。
クマは背の高い草に身を隠して移動します。
みどり豊かな札幌には、川沿いなどにクマが隠れられる「通り道」が多くあります。
たとえば、今回草刈りをした地点で、川の方向を写したこちらの写真。
この中に「クマ」がいること、気づきましたか?
少し近寄って、拡大…
わかったでしょうか。黒っぽい影のようなもの、頭の部分だけが見えます。
隠れているのは、この「クマの等身大パネル」。
鼻先からお尻まで130センチ、足もとから肩まで、およそ90センチ。
住宅地でよく目撃される平均的な若いオスのクマの大きさです。
この道は、散歩やランニング、サイクリングで通る人が多くいます。
そのすぐ横に、クマがいても気づけない現状…。
クマと人が互いに気づかずに近づいてしまい、ばったり出会って事故にあうおそれがあります。