2023.10.30

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「ピンクのつなぎ」のグループと、約40人が集まって…楽しいイベントの目的は「クマ対策」?!

そんな事故を防ぐために、草を刈って見通しをよくし、クマの「通り道」を遮る対策が「草刈り」です。

高校生発のクマ対策

真駒内は毎年のようにクマが出没する地域で、ことしも真駒内公園や柏丘など、人が利用する・住む場所での目撃が相次ぎました

真駒内公園に注意看板を設置する札幌市職員(2023年6月)

「困ったくま」がこの場所で草刈りをするのは、去年に続き2回目。
去年は約20人が参加しましたが、ことしはおよそ倍の、40人ほどが集まりました。

まずはラジオ体操からスタートするのが「困ったくま」流

そのほとんどが、藻岩高校の後輩たち。
でも、部活の後輩などもともと知っていた後輩たちというわけではありません。

参加した学生によると、「『困ったくま』は藻岩高校で有名な先輩」。

「困ったくま」は、在学中から草刈りなどのイベントや、クマの啓発パンフレットの作成・配布などを自ら企画し、周囲の大人たちも巻き込んで活動していました。
その姿を見聞きしていた後輩たちが、イベントをやると知って、友人同士で参加してみようと声をかけ合ったといいます。

土曜日の開催で、草刈りに参加することで高校の単位がとれるなどのメリットはありません。
それでも参加した理由について、「1年生の頃は余裕がなかったけど、2年生になってボランティアもやってみたいと思った」「自分でもやりたいことを考えるようになって、協力してくれる人の必要性がわかった。その分、私も『困ったくま』に協力したいと思った」などと話していました。

「困ったくま」の堀田衣月生さんは、「思ったより参加者が多くて嬉しい」と笑顔を見せます。

さあ、みんなで一斉に草を刈ります。

高校生が話し笑い合う声が聞こえます。

あっという間に川が見通せるようになりました。
クマの等身大パネルも、近寄らずとも体全体が見えるようになりました。

反対に、クマのパネル側から、住宅地のほうを見上げてみました。
人が立っているのがはっきり見えます。

これなら、お互いに気づかずにうっかり近づいてしまう事故は防げそうです。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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