2023.09.30

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「なんで彼女のところでないとだめだったか」孤立妊婦と、新たないのちを誰が救うのか

親が育てられない子どもを匿名で受け入れる赤ちゃんポスト。

2022年、北海道当別町で“全国2例目”の施設ができましたが、早くも課題に直面しました。

孤立した妊婦のSOSを、誰が受け止め、誰がいのちを救うのか、取材しました。

連載「じぶんごとニュース

北海道・当別町に「赤ちゃんポスト」

札幌の隣の当別町。

2022年5月、子育て支援の活動をする公認心理士の女性が、自宅に「赤ちゃんポスト」を開設しました。

「赤ちゃんポスト」は2007年、日本で初めて熊本の慈恵病院にできました。

親が育てられない子どもを匿名で受け入れ、開設から16年間で、救われたいのちは170人以上にのぼります。

当別町の赤ちゃんポストは開設から1年半近く…実際にポストへ預け入れた例はありません。

でも、女性のもとには、「育てられない」と助けを求める妊婦からの相談が相次いでいます。

その相談は全国から。30代の女性が多いといいます。

これまで45人が、病院での出産や児童相談所などの公的機関の支援に繋がりました。

赤ちゃんポストを設置した女性によると、抱える事情はさまざま。

・過去の対応から公的な相談機関に相談できなくなった
・相談機関につながることができない
・妊娠を家族にどうしても知られたくなくて、個人情報が漏れるのも心配

と「 行き場をなくした人 」が次々に助けを求めていたのです。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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