目に入るすべてに興味津々のゾウの赤ちゃん。
この日はお母さんのパールの「しっぽ」が気になって仕方がない様子。
鼻をくるんと丸めながらしっぽを掴もうと一生懸命です。
ぶらぶらとしていた鼻の使い方も、日に日に上手になってきました。
7日は、人に慣れる訓練のひとつとして大きなカメラにも慣れてもらおうと報道陣に初公開されました。
最初はパールの後ろに隠れるようにしていましたが、すぐにカメラを気にせずに遊びだします。
プールに近づくと、落ちてしまわないようにパールが鼻でガードするなど、さりげなく、でもしっかりと赤ちゃんを守っている様子がわかります。
すぐ隣のエリアには柵越しにメスゾウのシュティンとニャインが。
二頭とも赤ちゃんを気にかけてやさしく見守っているようです。
特にニャインは一緒に遊びたいのか、しきりに赤ちゃんを鼻で自分の方に引き寄せていました。
赤ちゃんを含めてメスたちがまとまって過ごす様子に、動物園側は今後への期待を寄せています。
飼育員の小林真也さんは、「この出産がいいほうに転んでメスたちの関係性がよくなってくれればいい。メスでしっかり群れを形成できるというのが理想なので」と話してくれました。
ゾウは本来、メスの群れをつくり、みんなで子育てをする動物。
円山動物園にメスが3頭やってきたのも、今回のような出産のときに3頭が協力して「群れ」として子育てをする本来の姿を目指すためでした。
メス同士の闘争などもあり、今は別々のエリアで生活していますが、赤ちゃんが産まれたことで、改めて「群れ」になれるのではないか、と期待が膨らんでいるんです。
▼パールの出産時に見せたメスゾウたちの行動は…
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赤ちゃんのかわいさももちろんですが、そんなゾウたちみんなの関係にも注目ですね。
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