みなさんはじめまして!北海道の空知(そらち)地方在住、生まれも育ちも空知!生粋の空知っ子・akanu(あかぬ)と申します。
食べること・散歩することが好きで「何食べようかな…」と考えながらよく散歩しています。
空知に住んでいるからこその 「これが空知!」という発見 や、空知でさまざまな活動に取り組んでいる人たち をご紹介していければと思っております。どうぞよろしくお願いします!
今回は、北海道の“日本遺産”に関連する、空知エリアの取り組みをご紹介します。
みなさんは、日本遺産と聞くとどんなイメージを持ちますか?
山や海、自然・・・?建物?どんな歴史?
なんだか難しそう?
いえいえ!そんなことはございません!
大人も子どもも楽しめる日本遺産のイベントがありますよ!
それが、北海道の日本遺産のひとつ【炭鉄港(たんてつこう)】。
2019年5月に日本遺産に認定されました。
炭鉄港とは、北海道の近代化を支えた三つの都市(空知・室蘭・小樽)を舞台にした、近代化産業遺産群のこと。
空知の「石炭」・室蘭の「鉄鋼」・小樽の「港湾」の三都とそれらをつなぐ「鉄道」の産業遺産をテーマに、いま、人と知識をむすぶ新たな動きが取り組まれています。
空知、室蘭、小樽では、炭鉄港を周知するために、様々なイベントが行われています。そのなかでも大人気なのが「炭鉄港カード」。
この夏より、第3弾のカード配布が始まっています!
炭鉄港カードとは、炭鉄港の構成文化財を中心に紹介するもので、2020年に第1弾、2022年に第2弾、そして今回の第3弾の配布が開始されました。
期間は、2023年7月26日~10月29日まで。全13種類(各2000枚の限定)が配布されます。
今回のテーマは「在りし日の炭鉄港地域」。
第1弾、第2弾は炭鉄港の構成文化財が中心、現在の写真でしたが、
第3弾は、当時の風景やその地域で暮らす人々の様子、今では見られない写真など
「在りし日の炭鉄港地域」を見ることができます。
担当の北海道空知総合振興局 地域創生部地域政策課 曽根さん
「今回は構成文化財だけではなく、当時の風景やその地域で暮らす人々の写真もカードにしました。当時の写真なので、白黒やセピアの色合いのものもあります。
今は見られないものもあるので実際に現地へ行ってどんな様子になっているのか、カードを集めながらあちこち周遊してほしい」
カードを集めながらなので、大人も子どもも楽しみながら北海道の歴史について学ぶことができそうです。
炭鉄港のカードを集めたい方は公式HPをご確認ください!
※炭鉄港カードは、各箇所2000枚限定なので、カードがなくなる可能性があります。ご了承ください。
次にご紹介するのは、「炭鉄港めし」に新しく仲間入りしたスイーツです!
「炭鉄港めし」とは、炭鉄港地域の労働者を支え、現在もたくさんの人に愛されるグルメです。
昨年新たな「炭鉄港めし」を提案するレシピコンテストが開催されました。
こちらは、レシピコンテストで入賞した「ラム香る 大人の石炭カヌレ」外はサクッと、中はもっちり。ほんのりラム酒が香ります…
岩見沢の「北海道グリーンランドホテルサンプラザ」の調理スタッフ菅家由梨香(かんけゆりか)さんが考案したレシピです。菅家さんは上川町出身で入社2年目のスタッフで、雪の多い岩見沢の暮らしのにも少し慣れてきたと話します。
菅家さん
「コンテストがあると聞いたときに何を作ろうか考えていてSNSを見ると、カヌレがブームでした。
カヌレは見た目が黒く石炭のようだなと、インパクトもある。そこで、カヌレを作ることを決めました。」
菅家さんは、普段の仕事では洋食を担当しており、カヌレ作りははじめての挑戦だったと話します。
「専門学校時代に調理の他にお菓子作りもしてきましたが、カヌレ作りは初めてでした。
最初は、カヌレが膨らまなかったり、逆に膨らみすぎたり…なかなかきれいな形になりません。
粉の割合、混ぜ方、温度が悪いのか…正解がわからず苦労しました。お菓子作りをしている知り合いに話を聞いて試作するなどかなり試行錯誤しました」
とてもきれいな形をしている石炭カヌレ。
「最近やっと、形が均等になりました」と、菅家さんは笑顔で話してくれました。
石炭はかつて「黒ダイヤ」と呼ばれていましたが、この石炭カヌレもツヤツヤとダイヤのように輝いています。
中も、もちろん真っ黒です。竹炭パウダーを使い石炭の色味を出しています。
「ラム酒がふわっと香っていますが、甘めのお菓子なのでお子さんも美味しく食べられます。
大人の方は、コーヒーやお酒と一緒に食べるのもおすすめです。大人も子どもも楽しめるお菓子です」
カヌレの上には、石炭の炎をイメージした塩ドライトマトがのっています。
7月29日(土)1日限定で、「岩見沢市の炭鉱(やま)の記憶マネジメントセンター」にて販売されました。限定40セットの販売でしたが、すぐに完売でした!
石炭の記憶マネジメントセンターでは、好評につき今年の秋以降に、石炭カヌレの販売をはじめたいと話しています。
北海道の近代化を支えた産業をテーマにした「炭鉄港」。今回ご紹介したほかにも、さまざまな取り組みがされていますので、気になった人はぜひ公式HPもチェックしてみてくださいね。
文・写真: akanu(あかぬ)
<akanu(あかぬ)プロフィール>
北海道の空知(そらち)地方在住、生まれも育ちも空知!生粋の空知っ子です。
食べること・散歩することが好きで「何食べようかな…」と考えながらよく散歩しています。
他には犬が大好きで、見ているだけで幸せになります…!空知に住んでいるからこその「これが空知!」という発見や、空知で頑張っている方たちをそっと応援していきます!
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編集:Sitakke編集部・ナベ子(同じく生粋の空知っ子!)