気象予報士の星井さきです。HBCの「今日ドキッ!」などで、北海道の天気をお伝えしています。

私が気象予報士になったのは2019年3月。この春でちょうど4年になります。

昔は、雨が降っていても傘も持たずに駅まで走って向かうようなズボラ(?)な性格で、天気予報なんてまったくチェックしない人間でした。

それが来る日も来る日も天気予報をするようになってからは、視聴者のみなさまとなるべく同じ感覚でいたいと思うようになり、天気予報を自らの生活に当てはめるようになりました。

札幌生まれ札幌育ちの私が、日々天気予報の何をみて服装選びをしているのか、参考になれば嬉しいです。

春の服装は、4つのポイントに注目!

札幌の根雪終日の平年は4月2日。4月半ばくらいまでは、きっとおうちの周りには雪山が残っていますよね。

春は天気も気温も路面状況も変わりやすい時期。オシャレの大敵が多く潜んでいます。
めんどくさがり、かつ寒がりな私が、この時期の天気予報で注目するのは、下記の4つのポイントです!

1 季節外れの暖かさとなる日

ドカ雪から一転、気温が急上昇した日の路面(小樽・1月12日)

基本的に、3月~4月頭は路面状況の悪い時期ですが、特に気温が上がって日ざしが出ると雪どけが一気に進み、路面には大きな水たまりができている可能性があります。

何より靴がべちゃくちゃになることを防ぎたいので、防水のきいた、底のやや厚いブーツを履くようにしています。
また、車の泥はねも防ぐため、お気に入りのコートは着ません。

3月や4月頭は、まだまだ最低気温がマイナスになることが大いにあります。
路面が凍結するおそれもありますので、時間には余裕を持つことを心掛けます。(なかなかうまくはいきませんが)

2 雨または雪マークがついている日

この時期は雪マークでも、かなり湿った雪である場合がほとんどです。雪の日でも傘を持ち歩くようにしています。

また雨が降ると雪どけも加速し、路面状況がさらに悪化しますので、傘だけでなく、靴は防水のきいた靴。 お気に入りのコートも着ないようにします。

また、大雨・大雪になった翌日は、天気が回復しても路面状況は要注意です。

3 風

春は一番風が強い季節です。風速が1メートル強まるたびに体感温度は1℃ずつ下がっていくと言われているため、寒さが苦手な方にとっては、気温と同じくらい重要項目です。

かと言って、あまり季節感のない服装はしたくないので、冬物を着るのではなく、ストールを巻いたり、春コートの中にインナーダウンを着たりなど、アイテムで寒さをしのぐようにしています。

ストールやインナーダウンで、春らしく防寒

4 黄砂

同じく黄砂も、春に最も飛来しやすい傾向にあります。黄砂が多く飛ぶと予想されるときには、HBCのお天気コーナーでもお伝えするようにしています。

当然その日はお気に入りのコートは着ません。そんなとき用に、おうちで丸洗いできる便利なコートがあるといいですね。

***

春は高気圧と低気圧が交互に通り、天気や気温が数日の周期で変わりやすい季節です。

気温が上がって一気に雪解けが進むこともあれば、猛吹雪となって季節逆戻りとなることも十分にあり得ます。いったい、お気に入りのコートはいつ着られるのでしょうか。

暖かくなると油断しがちですが、引き続き天気予報はチェックしていただいて、安心してオシャレを楽しんでいただきたいと思います。

文:星井さき
札幌生まれ・札幌育ちの気象予報士。HBCテレビの「今日ドキッ!」(金曜日担当)や、HBCラジオの「朝刊さくらい」「気分上昇ワイド ナルミッツ!!!」「カーナビラジオ午後一番!」「アフタービート」で北海道の天気をお伝えしています。

連載「お天気コラム
HBCウェザーセンターが、毎日の生活に役立つお天気情報の‟見方”をお伝えします。
毎週金曜日の夜は、土曜日からの週間予報を配信しています。

編集:Sitakke編集部IKU

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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