フィナンシャルプランナーの筆者も、ここ数年はすっかりオンラインでご相談をいただくことが珍しくなくなりました。
最近やり取りをした山口県の相談者の方に「北海道はプラスの気温の時にはプラス何度と表現をするけれど、マイナスの気温の時は当たり前なのでマイナスをつけない」と話したらものすごく驚かれました。
これって北海道あるあるですよね? 筆者が極寒の旭川在住だからではないと信じたい……。
さて今年初のコラムは、新年から始めたい節約術をクイズ形式でご紹介していきます。
家計の支出は大きく固定費と変動費に分けられます。筆者は固定費を家賃や住宅ローン、保険、教育費(習い事、塾代)など毎月一定額かかるもの、変動費は食費や携帯代、洋服や交際費など毎月変動するものと定義しています。
どちらも支出を減らすことがもっとも節約することになるとは思いますが、固定費は一度見直すと長続きする節約といえると思います。
例えば、家賃7万円のアパートから6万円のアパートに引っ越した場合、月に1万円の差は1年で12万円、2年、3年と積み重ねると24万円、36万円と差が生まれます。
一方、変動費は月毎の額や支出の性質に趣向があらわれます。例えば、外食の回数や交際費など人による価値観が出てくるということです。
固定費の方が、我慢をせずに削減できる傾向があるため、筆者は固定費の節約の方が効果的だと考えます。カード払いで引き落としにしているサブスクなども、使わないようであれば解約しましょう。カード明細もたまにチェックをしてくださいね。途中解約の違約金よりも、そのままずるずると支払い続ける方が無駄になっている場合もあります。
家電は大型のものほど買い替える時に家計の負担も大きくなりますね。ついつい古いものを壊れるまでと使いがちですが、古い家電は結構な電力量を消費しています。
筆者も冷蔵庫を買い替える前とあとで電気代が年間1万円ほど違ったので驚きました。買い替えるだけで効果があるのはうれしいですね。最近の家電は省エネや環境に配慮された開発がされていることが多いため、家計にも環境にも優しいといえます。あまり古くなると火災などの事故につながることもあるので、壊れるまでと頑張らず買い替えも視野にいれましょう。
冷蔵庫の中をパンパンにしてしまうと、冷気の吹き出し口や吸い込み口をふさいでしまいます。庫内に冷気がいきわたらないと庫内の温度を下げようとして余計な電力を使うことになるので気を付けて! 冷凍庫はすでに凍っているのでパンパンにしても大丈夫です。
また、冷蔵庫の背面と底面は埃がたまると冷えにくくなるので定期的にお掃除をしましょう。設置場所も冷蔵庫の左右に5mm以上、上部に50mm以上の空間を作ると冷却の効率がよくなり消費電力が減る*そうです。
年末の大掃除は家の中に目を向ける良い機会になったのではと思います。家計の中の固定費を見直す、家電を思い切って買い替えるなど、家計もおうちの中もすっきりさせて新しい年を気持ちよく過ごしたいですね!
2023年はどんな年になるでしょう? 閉塞感がなくなりウサギのようにぴょんと飛び出す元気な1年にしたいものです。今年もよろしくお願いいたします!
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文:FP鶴羽(ファイナンシャルプランナー)
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【ライター:FP鶴羽 PROFILE】
旭川在住の元陸上自衛官。
バブルの頃に野山を駆け回っていた見た目とギャップありのワイルドだろう系アラフィフ。
お金に疎すぎて色々と失敗を重ねたことをバネに現在は家計の専門家ファイナンシャルプランナーとしてセミナーやラジオでお金の情報発信中。
【参考】冷蔵庫の設置に必要なスペース(放熱スペース)は / Panasonic
【画像】years、ごんちー、yukiotoko、Mr.Jub / PIXTA(ピクスタ)