窓からあふれ出る煙…。
11月23日夕方、帯広で起きた住宅火災です。
住人から「ストーブから出火しています」との通報があり、男性が一人、手や足にやけどを負いました。
寒くなり本格的にストーブを使いはじめるこの時期、使い方を間違えると、命にかかわる危険があります。
どう防げるか?調査しました。
連載「じぶんごとニュース」
最近道内では、住宅火災が相次いでいます。
11月21日には北広島と苫小牧で発生。北広島では1人が、そして苫小牧では2人が亡くなっています。
いずれの火災も、燃え方の激しい場所からストーブが見つかったということです。
札幌市消防局予防課・山田俊輔地域防火支援担当係長は、「北海道は冬を迎えるにあたり、10月から4月の間にストーブの火災は多くなる傾向があります」と話します。
ストーブを使い始める前に、火災を防ぐポイントを教えてもらいました。
山田さんは、「ストーブの裏側に空気を吸い込む口がある。1年閉まっていると、ほこりなどのごみがたまっている場合がある」と指摘。
「空気が正常に行き届かないと不完全燃焼を起こす場合がある、不完全燃焼になると、一酸化炭素中毒の原因にもなる。ぜひ清掃してください」と話します。
他にも、こんなポイントが…
「例えば不完全燃焼を起こしていて、すすが溜まって『すす臭い』ニオイや『灯油くさい』ニオイがすることが挙げられます。炎だと正常な炎の色が青色だとした場合、例えば黄色みがかった炎に変わっているといった場合は非常に危険です」
異変に気が付いたら、すぐに確認を!
さらに、火を使わない暖房器具にも、危険が隠れています。
火を使わず、ピンポイントにあたためることができる、手軽な電気ストーブ。
しかし、使い方を間違えると…
ヒーターに触れていたタオルから出火。
火はあっという間に洗濯物に燃え広がりました。
この動画は、製品評価技術基盤機構=nite(ナイト)が公開した実験映像です。
niteによりますと、昨年度までの5年間で、ヒーターなどの電気ストーブが原因で起きた事故は全国で318件。
そのうち、22件が死亡事故でした。
niteの製品安全広報課・山﨑卓矢さんは、「電気ストーブやこたつは人が暖をとる用の目的で販売されている製品なので、それ以外の洗濯物を乾かすなどの使用は十分注意していただきたい」と話します。
足元など、ピンポイントであたためることができる電気ストーブ。
節電のためにも、外出する時や寝る時にはプラグを抜いておいた方がいいそうですよ。
連載「じぶんごとニュース」
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部IKU
※掲載の内容は「HBCニュース」放送時(2022年11月24日)の情報に基づきます。
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