2022.11.16
食べる札幌の街角で、ユニークな自動販売機が目につくようになっています。
いつでも買えて、驚きもある!「新時代」の自動販売機を調査しました。
【この記事でご紹介する自動販売機】
① 行列のできるスイーツ
② 本格レストランの味
③ 人気パン店のお得BOX
札幌・すすきのにある自動販売機。大行列ができています。
売っているのは、ほぼ全てが「生クリーム」という、スイーツです。
その名も、「なまくり」。
9月、札幌に登場して以降、SNSで話題に。
1か月足らずで、すでに3,000個近くが売れているといいます。
この日も、家族と職場から頼まれ、4つ買ったという人もいました。
こちらの自動販売機も、9月に設置されました。札幌市中央区の南9条通り、「パーク・デリ」前です。
ウニやホタテなど北海道の食材にこだわったメニューがズラリと並びます。
商品のドリアを作る、ちゅう房をのぞいてみました。
味の決め手は、北海道産の牛乳、生クリーム、チーズ、タマネギなどを使ったホワイトソース。1時間近く、じっくりとかき混ぜて作ります。
高級サーモンやチーズ、野菜を加えて「知床サーモンのドリア」の完成です。
これを急速冷凍した後、自動販売機に納品。
商品を買った客は、電子レンジで加熱して、食べます。
サーモンとチーズ、バターライスの相性が抜群!本格レストランの味です。
この自動販売機を設置したのは、イタリア料理のシェフでもある田畑修さん。
7年前に、札幌でレストラン「パーク・デリ」をオープンしましたが、おととし、事業を大きく変えました。
「新型コロナで営業できない期間が長くつづいて、思い切って冷凍食品専門店にした」といいます。
自動販売機は「店の営業時間外でも、商品を買ってもらえるように」と導入。
自販機の機能やバリエーションが大きく進化したことや、自販機をめぐる規制の緩和なども決断を後押ししました。
田畑さんは、「足を止めてくれますお客さんが。目立つみたいですね」と話します。
全国の自動販売機を見てきた、未来調達研究所・経済アナリストの坂口孝則さんは「自販機ビジネスは、店にとって、新しいメリットがある」と指摘します。
「自販機から実際の店舗に引き寄せられる客が結構多い。いわゆる24時間のチラシみたいな役割がある」
さらに、あの人気店のパンも自動販売機で買えるようになりました。
人気パン店「どんぐり」は、焼きたてを提供しようと閉店近くまで、パンを焼きます。
閉店時に余ったパンは、フードロス削減のため、冷凍して自動販売機に納品。
札幌の創伸建設とタッグを組んで、建設現場で売っています。
箱を開けてからのお楽しみの詰め合わせと、看板メニューの、ちくわパンの3個セットが選べ、一般の人も買うことができます。
さらに、札幌の畑の横では、「1キロ500円」のお買い得商品も!後編の記事でお伝えします。
⇒【激安・1キロ500円の本格キムチ!畑でとれた野菜で…最新の自動販売機2選】
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部IKU
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2022年10月6日)の情報に基づきます。
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